“担売”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつぎう33.3%
かつぎうり33.3%
にないう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桜馬場さくらのばばの目明し駒蔵の手先味噌松というのが金山寺味噌の担売かつぎうりをして平常八州屋へ出入りしているという因縁で、始めからこの事件さわぎへ駒蔵が首を突っ込んでいることだった。
甥が槍屋町に住んで八百駒という青物担売かつぎうりを営んでいるが、これとても出入りはおろか節季紋日の挨拶さえなかったらしい。
見物を目あての担売にないうり、茶店、けんどん、安倍川餅、茶碗酒などが片がわに店を張り、白粉を塗った赤前垂の若い女が黄いろい声で客を呼ぶ。……寄っていらっしゃい。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)