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抵當
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かた
ふりがな文庫
“
抵當
(
かた
)” の例文
新字:
抵当
下男の權次も親の借金の
抵當
(
かた
)
にコキ使はれてゐるが、あれは新宿では評判の孝行者で、宮相撲の三役まで取つた人氣男ださうです。
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小作米の代りに勞働を提供したり、借金の
抵當
(
かた
)
に、一生奉公の約束で、子供を提供する例も、決して少なくはなかつたわけです。
銭形平次捕物控:316 正月の香り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
えツ、默らないか、武士に向つて
誘拐
(
かどはかし
)
とは何だ。——借金の
抵當
(
かた
)
に、今晩は拙者が直々に伴れ歸り、
内祝言
(
ないしうげん
)
を濟ませて、宿の妻にするのに何の不思議だ。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
俺は違ふ、お園は高利の金の
抵當
(
かた
)
に、無理に人身御供に上つた氣の毒な娘だ。丹右衞門はお園に取つてはお主でも夫でもなく、言はば敵みたいなものだよ。
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
貸して、その
抵當
(
かた
)
に娘を卷きあげ、膽のつぶれるやうな高い利息をつけて、拂へないやうに仕向けた上、到頭お關を手籠同樣に妾にしてしまつたのださうです
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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常雇
(
じやうやとひ
)
の作男で、納屋に寢泊りして働いてゐるが、何んでも少しばかりの借金の
抵當
(
かた
)
に祖先傳來の田地を寅旦那に
捲上
(
まきあ
)
げられ、娘のお美代を賣つても追つ付かないから
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「默れツ、借金の
抵當
(
かた
)
に取つて行くのだ——其方は何者だツ、餘計な口を出すと、爲にならんぞツ」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
娘のお由利はあの通り可愛らしいから、貸した金の
抵當
(
かた
)
に引取つてコキ使つてゐるが、主人の善兵衞も、番頭の勘三郎も、孫見たいなのを追ひ廻して、間がな
隙
(
すき
)
がな爪を
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「默れツ、——物は物、人間は人間だ。昔から人間を
抵當
(
かた
)
に入れるのは御禁制と知らぬか」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
抵
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
當
部首:⽥
13画
“抵”で始まる語句
抵抗
抵当
抵
抵抗力
抵触
抵杭
抵死
抵抗面
抵触相剋