“諧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かな33.3%
ととの22.2%
かい11.1%
かた11.1%
かの11.1%
そら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よつかなつとに好む所に、永く願はくは人間を辭せん、といつてゐる位に、名山の中にあくまでも浸りたがつた先生である。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
数日して某縉紳しんしんの子が十一娘に結婚を申しこむことになったが、普通の手段ではととのわないと思ったので、邑宰むらやくにんに頼んで媒灼ばいしゃくしてもらった。
封三娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
何というわけもなく、私は紳士のそのかいぎゃくにだけはき出した。
メリイクリスマス (新字新仮名) / 太宰治(著)
前世の宿因に依ってこのかたらいをせり、これを形見にせよとて、玉の箱を残して去った、時兼恋情に堪えず、平木の沢に行って歎くと、かの女たけ十丈ばかりの大蛇と現わる
二の矢を射損じ第三の矢で蜈蚣を射留めたと言うに類した那智の一蹈韛ひとつたたらちゅう怪物退治の話がある、また『近江輿地誌略』に秀郷竜女とかのうたという談については
愛欲之中アイヨクシチユウ。……窈窈冥冥ヤウヤウミヤウミヤウ別離久長ベチリクチヤウつて學舍でG師に教はつて切れ/″\にそらんじてゐる經文が聞えると、心の騷擾さうぜう彌増いやました。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)