“諧調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいちょう95.7%
ハアモニイ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべてそれらの物音を、太田は飽くことなく楽しんだ。雑然たるそれらの物音もここではある一つの諧調かいちょうをなして流れて来るのである。
(新字新仮名) / 島木健作(著)
真に読むことを知ってる者は、ジャン・クリストフと歓喜せる魂との間の、職分や技術や調和や諧調かいちょうの本質的な差異を見てとるだろう。
これは詩に於て、文字が文字としての生命を離れて、音声から成る韻律リズム及び諧調ハアモニイの効果を企図してゐるのと少しも変りはないのであります。
演劇一般講話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
作者の才能、作品の価値、俳優の技倆が、或る一点で渾然と融け合つてゐる、そこには、たゞ人生の真理を語る活きた魂の、諧調ハアモニイに満ちた声と姿とがあるばかりであります。
演劇一般講話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)