“諧音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいおん90.0%
アッコード10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の生きかたが、無意味だと解った時の味気なさは下手な楽譜のように、ふぞろいな濁った諧音かいおんで、いつまでも耳の底に鳴っているのだ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
その五十鈴川の水は、大湊おおみなとの口へながれ入っているが、武蔵を乗せてゆく渡舟の櫓音ろおとは、ただ無心な諧音かいおんの波を漕いで行く。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
絹子は、臙脂えんじ色の帯の横を見せ、立ったまま二つ三つピアノで諧音アッコードを鳴らした。
ヴァリエテ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)