“大湊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおみなと77.8%
おほみなと22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことにあの、大湊おおみなとの一夜——あの時に、あの晩に、お君を擁護して大湊の与兵衛の舟小屋をたずねなければ、こういうことはなかったのだ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その五十鈴川の水は、大湊おおみなとの口へながれ入っているが、武蔵を乗せてゆく渡舟の櫓音ろおとは、ただ無心な諧音かいおんの波を漕いで行く。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(中略)三八は身ごしらへして、娘うちつれ出でにける。名にしおふ難波なには大湊おほみなとまづ此所ここへと心ざし、少しのしるべをたずね、それより茶屋奉公にいだしける。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
立退たちのきまづ西濱さして急ぎゆけり此西濱と云はみなとにて九州第一の大湊おほみなとなり四國中國上方筋かみがたすぢへの大船はいづれも此西濱より出すとなりしかるに加納屋利兵衞方にて此度このたび天神丸てんじんまると名付し大船を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)