“玉露”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょくろ73.3%
ぎよくろ20.0%
たまつゆ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お茶といっても、茶碗の底をかき回して、蛙の眼玉を製造するあの面倒な抹茶まっちゃではない。極く上等の玉露ぎょくろかなんかを、ひとり、音もなく、たのしむのである。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
両腕はまさに脱ける様だ。斯くして持ち込まれた水は、細君さいくん女中ぢよちうによつて金漿きんしやう玉露ぎよくろと惜み/\使はれる。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
この火独楽を地に打ってまわせば、火焔かえんのもえてくるうかとばかりに見え、この水独楽をくうにはなせば、サンサンとして雨のような玉露たまつゆがふる……
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)