“ぎょくろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
玉露100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉露ぎょくろに至ってはこまやかなる事、淡水たんすいきょうを脱して、あごを疲らすほどのかたさを知らず。結構な飲料である。眠られぬと訴うるものあらば、眠らぬも、茶を用いよと勧めたい。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこで茶の好きな人は玉露ぎょくろなど入れて、茶盆ちゃぼんそばに置いて茶を飲んでいても、相手が二段引きの鯛ですから、慣れてくればしずかに茶碗を下に置いて、そうして釣っていられる。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ふたをあけるとそのままお盆代りになる、日本旅館などによくある手のもので、なかに小さな急須きゅうす、小さな茶碗ちゃわんに茶卓、小さな茶筒と、すべて小型の、玉露ぎょくろ用の茶器がはいっていた。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)