“露(ば)” の例文
万一そのことが露(ば)れたとしても差したる面倒も起こらず、女がお払い箱になるくらいのことでけりが付くんでしょうけれども
子供役者の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「けちな小細工だあな。世話あねえ、綺麗に露(ば)れやがった。いま犯人を揚げて見せる。みんな随いて来い。」
利かして死んなすったにしても、ね、前々からこういうわけだということが、例えば私(わっし)の口からでも露(ば)れたとしたら、佃の方の親方が黙って承知はしめえでしょう
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「算盤なんか毎日試験も同じことだよ。後から/\と間違ったことが露(ば)れてくる。極りが悪いや」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
この細工は直ぐに露(ば)れて、真相は——と言うより神秘は、忽ち疾風のように全巴里に伝わった。
海妖 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
先刻あいつがやって来て露(ば)れたんだが、おれは前から知っていた。安重根のやつ、伊藤公暗殺などと与太を放送しときゃがって、それを種に、おれたちの機密に食い込もうとしていたんだ。
所が間(ま)が悪く徒党(なかま)の一人が捉(つか)まつたので、到頭露(ば)れて逮捕せられてしまつた。
河童野郎。八丁堀へでも、葛西(かさい)の源兵衛堀へでも勝手に行け。おれ達は渡り奉公の人間だ。万一事(こと)が露(ば)れたところで、あとは野となれ、屋敷を
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
だが待てよ、どうせあの娘の一件で、神保のほうから脇坂の殿様へ強(きつ)い掛合(かけあ)いが行くに相違ねえ。こうしてインチキが露(ば)れたからにゃア、おいらも安閑としてはいられねえのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「ふうむ。何(ど)ういう経緯(いきさつ)だね? 矢っ張り例の自警団のが露(ば)れたのかい?」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
君のいないあいだに、今の床屋の口から大変なことが露(ば)れたのだ。
その最中に事が露(ば)れて、まあ大難が小難で済みました