“つゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
52.9%
35.3%
5.9%
2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うつくしきかほ似合にあはぬはこゝろ小學校通せうがくかうがよひに紫袱紗むらさきふくさつゐにせしころ年上としうへ生徒せいと喧嘩いさかひまけて無念むねんこぶしにぎときおなじやうになみだちて
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つゐしまあかしか何かの着物にやはりつゐの帯をしめ、当時流行の網をかけた対のパラソルをした所を見ると、或はねえさんに妹かも知れない。
鷺と鴛鴦 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
縁の下へもぐり、天井裏を這ひ廻り、それから、庭石を引つくり返したり、井戸へあかりを下げたり、實に徹底的な家搜しをやりましたが、夕刻になるまで、つゐに何んの得るところもなかつたのです。
他の者つゐいたる、岩に近づけば菩薩ぼさつ乳頭にうとうおぼしき所に、一穴あり、頭上にも亦穴をひらけり、古人の所謂いわゆる利根水源は文珠菩薩のちちよりづとは、即ち積雪上をみ来りしさい
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
ただ冒進ぼうしんの一事あるのみと、ひとり身をぬきんで水流をさかのぼり衆をてて又顧みず、余等つゐで是にしたがふ、人夫等之を見て皆曰く、あに坐視ざしして以ていたづらに吉田署長以下のたんやと
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
此に於て竹葉上に点々てん/\したたれる所のつゐめ、以て漸くかつす、吉田署長病再発さいはつあゆむにへず、つゐに他の三名と共に帰途きとかる、行者まゐり三人も亦こころさびしくやなりけん
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)