“幻景”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぼろし33.3%
イマージュ33.3%
ファンタジー33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時として見るものは、沖のその影を、真珠の光と見る。ゆびさすものは、喜見城きけんじょう幻景まぼろしに迷うのです。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかしこれは、あとで分ったことだが、蜃気楼しんきろうだったのである。「冥路の国」へとゆく、一人のエスキモーの橇。それが、一つの山が数個の幻嶽をだすように、いくつもの幻景イマージュとなって現われた。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その、あらゆる天候によごれ切った、しわのふかい顔と、奇妙なかたちの彼の椅子とを見ているうちに、私のあたまをこんな幻景ファンタジーが走ったのである。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)