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ゆめうつつ
ふりがな文庫
“
夢幻
(
ゆめうつつ
)” の例文
それをこう
視
(
なが
)
めた時、いつもとろとろと、眠りかけの、あの草の上、樹の下に、
美
(
うつくし
)
い色の水を見る、描いたるごとき
夢幻
(
ゆめうつつ
)
の境、前世か、後世か、ある処の一面の絵の景色が
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この豆腐屋の隣に
寄席
(
よせ
)
が一軒あったのを、私は
夢幻
(
ゆめうつつ
)
のようにまだ覚えている。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
誰があの歌を、このフロラと歌ふことであらう——と、羨望ともつかず、いつも/\
夢幻
(
ゆめうつつ
)
に想像しつゞけてゐたところの、云はゞ悲し気な夢だつたのが、——あゝ、今や、この憐れな夢想家が、忽ち
祝福された星の歌:An episode from the forest
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
夢幻
(
ゆめうつつ
)
のような目を
目眩
(
まぶ
)
しい日光に
瞑
(
つぶ
)
っていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
加十はほとんど
夢幻
(
ゆめうつつ
)
の体だった。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
夢
常用漢字
小5
部首:⼣
13画
幻
常用漢字
中学
部首:⼳
4画
“夢幻”で始まる語句
夢幻劇
夢幻化
夢幻境
夢幻界
夢幻織
夢幻泡沫
夢幻空華