“言現”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいあらわ42.9%
いひあら28.6%
いひあらは28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
濹の字は林述斎が墨田川を言現いいあらわすためにみだりに作ったもので、その詩集には濹上漁謡と題せられたものがある。文化年代のことである。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
されど汝は、神のかたに汝を引寄する綱のこのほかにもあるを覺ゆるや、請ふ更にこれを告げこの愛が幾個いくつの齒にて汝を噛むやを言現いひあらはすべし。 四九—五一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大きにさうかも知れない。然しこの間違つた、滑稽な、ぬえのやうな、故意こいになした奇妙の形式は、しろ言現いひあらはされた叙事よりも、内容の思想をなほ能く窺ひ知らしめるのである。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)