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現
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あら
ふりがな文庫
“
現
(
あら
)” の例文
少年
(
せうねん
)
の
指
(
ゆびさ
)
す
方
(
かた
)
を
眺
(
なが
)
めると
如何
(
いか
)
にも
大變
(
たいへん
)
!
先刻
(
せんこく
)
吾等
(
われら
)
の
通※
(
つうくわ
)
して
來
(
き
)
た
黄乳樹
(
わうにうじゆ
)
の
林
(
はやし
)
の
中
(
あひだ
)
より、
一頭
(
いつとう
)
の
猛獸
(
まうじう
)
が
勢
(
いきほい
)
鋭
(
するど
)
く
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
たのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
又
(
また
)
日本
(
にほん
)
の
小説
(
せうせつ
)
によく
現
(
あら
)
はれる
魔法遣
(
まはふづか
)
ひが、
不思議
(
ふしぎ
)
な
藝
(
げい
)
を
演
(
えん
)
ずるのは
多
(
おほ
)
くは、一
半
(
はん
)
は
佛教
(
ぶつけう
)
から一
半
(
はん
)
は
道教
(
だうけう
)
の
仙術
(
せんじゆつ
)
から
出
(
で
)
たものと
思
(
おも
)
はれる。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
細君は怒つて先に部屋へ
入
(
はひ
)
つて
仕舞
(
しま
)
ふ。隣の部屋から
先
(
さき
)
の夫人のマドレエヌが
手燭
(
てしよく
)
を執つて
現
(
あら
)
はれ一人残つたモリエエルを慰める。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
先驅
(
さきがけ
)
の
光
(
ひかり
)
が
各自
(
てんで
)
の
顏
(
かほ
)
を
微明
(
ほのあか
)
るくして
日
(
ひ
)
が
地平線上
(
ちへいせんじやう
)
に
其
(
そ
)
の
輪郭
(
りんくわく
)
の一
端
(
たん
)
を
現
(
あら
)
はさうとする
時間
(
じかん
)
を
誤
(
あやま
)
らずに
彼等
(
かれら
)
は
揃
(
そろ
)
つて
念佛
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
へる
筈
(
はず
)
なので
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
小櫻姫
(
こざくらひめ
)
の
通信
(
つうしん
)
は
昭和
(
しょうわ
)
四
年
(
ねん
)
春
(
はる
)
から
現在
(
げんざい
)
に
至
(
いた
)
るまで
足掛
(
あしかけ
)
八
年
(
ねん
)
に
跨
(
また
)
がりて
現
(
あら
)
われ、その
分量
(
ぶんりょう
)
は
相当
(
そうとう
)
沢山
(
たくさん
)
で、すでに
数冊
(
すうさつ
)
のノートを
埋
(
うず
)
めて
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
壞
(
こは
)
れた壁に圍まれた狹い平地、夕ぐれ時を示す、昇りはじめた
新月
(
しんげつ
)
につきまとうた感情を、私は、云ひ
現
(
あら
)
はすことが出來ない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
代助の
逢
(
あ
)
ひに
来
(
き
)
た平岡も其
戸口
(
とぐち
)
から
現
(
あら
)
はれた。先達て
見
(
み
)
た
夏服
(
なつふく
)
を
着
(
き
)
て、相変らず奇麗な
襟
(
カラ
)
とカフスを
掛
(
か
)
けてゐた。
忙
(
いそが
)
しさうに
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
かゝる誤りは
萬朝報
(
よろづてうはう
)
に最も
少
(
すくな
)
かつたのだが、
先頃
(
さきごろ
)
も
外
(
ほか
)
ならぬ言論欄に
辻待
(
つぢまち
)
の
車夫
(
しやふ
)
一切
(
いつせつ
)
を
朧朧
(
もうろう
)
と
称
(
せう
)
するなど、
大分
(
だいぶ
)
耳目
(
じもく
)
に遠いのが
現
(
あら
)
はれて来た。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
懷
(
なつ
)
かしさうに
言
(
い
)
つて、
築山
(
つきやま
)
の
彼方
(
かなた
)
に、
少
(
すこ
)
しばかり
現
(
あら
)
はれてゐる
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
を
眺
(
なが
)
めた。
紀
(
こつな
)
も
身體
(
からだ
)
がぞく/\するほど
東
(
あづま
)
の
空
(
そら
)
を
慕
(
した
)
はしく
思
(
おも
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
學問
(
がくもん
)
なく
分別
(
ふんべつ
)
なきものすら
企
(
くわだ
)
つることを
躊躇
(
ためろ
)
ふべきほどの
惡事
(
あくじ
)
をたくらましめたるかを
現
(
あら
)
はすは
蓋
(
けだ
)
しこの
書
(
しよ
)
の
主眼
(
しゆがん
)
なり。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
おまけに
先刻
(
さつき
)
の
手早
(
てばや
)
き
藝當
(
げいたう
)
が
其
(
その
)
效果
(
きゝめ
)
を
現
(
あら
)
はして
來
(
き
)
たので、
自分
(
じぶん
)
は
自分
(
じぶん
)
と
腹
(
はら
)
が
定
(
き
)
まり、
車窓
(
しやさう
)
から
雲霧
(
うんむ
)
に
埋
(
うも
)
れた
山々
(
やま/\
)
を
眺
(
なが
)
め
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
柳之助
(
りゅうのすけ
)
が
亡妻
(
ぼうさい
)
の墓に雨がしょぼ/\降って居たと
葉山
(
はやま
)
に語る
条
(
くだり
)
を読むと、
青山
(
あおやま
)
墓地
(
ぼち
)
にある
春日
(
かすが
)
燈籠
(
とうろう
)
の立った
紅葉山人
(
こうようさんじん
)
の墓が、
突
(
つ
)
と眼の前に
現
(
あら
)
われた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
米国のカピテン・ブルックは帰国の後、たまたま南北戦争の起るに
遇
(
あ
)
うて南軍に属し、一種の
弾丸
(
だんがん
)
を
発明
(
はつめい
)
しこれを使用してしばしば戦功を
現
(
あら
)
わせしが
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
然
(
しか
)
るに、
中途
(
ちうと
)
で
消
(
き
)
えて
居
(
ゐ
)
た
大瀧氏
(
おほたきし
)
が
現
(
あら
)
はれて、
懷中
(
ふところ
)
から
磨製石斧
(
ませいせきふ
)
の
完全
(
くわんぜん
)
に
近
(
ちか
)
きを
取出
(
とりいだ
)
し、
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
の
前
(
まへ
)
に
出
(
だ
)
して。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
此
(
こ
)
れを
左程
(
さほど
)
に
驚
(
おどろ
)
きませんでした、
種々
(
いろ/\
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
な
出來事
(
できごと
)
には
全然
(
すつかり
)
慣
(
な
)
れて
了
(
しま
)
つて。それが
居
(
ゐ
)
た
所
(
ところ
)
を
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ますと、
突然
(
とつぜん
)
復
(
ま
)
た
其
(
そ
)
れが
現
(
あら
)
はれました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
おゝこの
集団
(
しふだん
)
が
姿
(
すがた
)
を
現
(
あら
)
はすところ、
中国
(
ちうごく
)
と
日本
(
にほん
)
の
圧制者
(
あつせいしゃ
)
が
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
り、
犠牲
(
ぎせい
)
の××
(1)
は二十二
省
(
しやう
)
の
土
(
つち
)
を
染
(
そ
)
めた
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
しばらくすると、ごーと山
鳴
(
な
)
りがしてきまして、
向
(
むこ
)
うの
茂
(
しげ
)
みの
間
(
あいだ
)
から、
樽
(
たる
)
のように大きな
大蛇
(
おろち
)
が、
真赤
(
まっか
)
な
舌
(
した
)
をぺろりぺろりだしながら、ぬっと
現
(
あら
)
われでました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
低
(
ひく
)
くして
靜
(
しづ
)
かに
明
(
あ
)
くる
座敷
(
ざしき
)
の
内
(
うち
)
これは
如何
(
いか
)
に
頭巾
(
づきん
)
に
見
(
み
)
えざりし
面
(
おもて
)
肩掛
(
かたかけ
)
につゝみし
身
(
み
)
今
(
いま
)
ぞ
明
(
あき
)
らかに
現
(
あら
)
はれぬ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「いいえ、違うわ。客間の方からならもっと左の方に
現
(
あら
)
われなければならないはずよ、でなければ……」
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
崖の崩れた
生
(
な
)
ま
生
(
な
)
ましい痕が
現
(
あら
)
わになり渓流の中にも危岩が
聳
(
そび
)
え立って奔流を
苛立
(
いらだ
)
たせている処もある。
雨の上高地
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
御先祖大場甚内樣、大坂夏冬の陣に拔群の御手柄を
現
(
あら
)
はし東照宮樣の御墨附を頂いたばかりに、此度御所領の騷動にも、格別の御沙汰もなく、御目こぼしになりました。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
真夏の炎天に笠も
手拭
(
てぬぐい
)
も被らず、沖から吹く潮風に緑髪を乱して、胸の乳房も
現
(
あら
)
わに片手に蝋人形をさも大事相に抱いて、
徒跣
(
はだし
)
のまま真黄な、真白な草花の咲いている
蝋人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私の泣きつかれた頃に、ひょっこり姿を
現
(
あら
)
わした兵さんは私を見ると大声で、どなりつけた。
あまり者
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
のそり/\闇の中から
現
(
あら
)
はれて來てかき消すやうに物影に隱れて了ツたり、
謂
(
い
)
ツて見れば單純な何んでも無いやうな事柄だけれども、子供心には非常に
薄氣味
(
うすぎみ
)
の
惡
(
わる
)
い、其の度に
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
大久保
(
おほくぼ
)
から
見
(
み
)
せられた
彼女
(
かのぢよ
)
の
手紙
(
てがみ
)
によると、
彼女
(
かのぢよ
)
がしをらしくも
彼
(
かれ
)
の
愛
(
あい
)
に
縋
(
すが
)
らうとしてゐる
気持
(
きもち
)
が、
偽
(
いつは
)
りなく
露出
(
ろしゆつ
)
してゐたが、
今
(
いま
)
彼
(
かれ
)
につれられて
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
現
(
あら
)
はれた
彼女
(
かのぢよ
)
を
見
(
み
)
ると
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
或は
岩
(
いわ
)
に
触
(
ふ
)
れて
澎湃
(
ばうはい
)
白沫を
飛
(
と
)
ばし、或は瀾となり
沈静
(
ちんせい
)
深緑
(
しんりよく
)
を
現
(
あら
)
はす、沼田を
発
(
はつ
)
して今日に
至
(
いた
)
り河幅水量
共
(
とも
)
に
甚
(
はなはだ
)
しく
减縮
(
げんしゆく
)
せるを
覚
(
おぼ
)
えず、果して尚幾多の長程と
幾多
(
いくた
)
の険所とを
有
(
いう
)
する
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
彼
(
かれ
)
の
身
(
み
)
の
周
(
まは
)
りを
掃除
(
さうぢ
)
するニキタは、
其度
(
そのたび
)
に
例
(
れい
)
の
鐵拳
(
てつけん
)
を
振
(
ふる
)
つては、
力
(
ちから
)
の
限
(
かぎ
)
り
彼
(
かれ
)
を
打
(
う
)
つのであるが、
此
(
こ
)
の
鈍
(
にぶ
)
き
動物
(
どうぶつ
)
は、
音
(
ね
)
をも
立
(
た
)
てず、
動
(
うご
)
きをもせず、
眼
(
め
)
の
色
(
いろ
)
にも
何
(
なん
)
の
感
(
かん
)
じをも
現
(
あら
)
はさぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そして早くもその
燃
(
も
)
え立った白金のそら、
湖
(
みずうみ
)
の向うの
鶯
(
うぐいす
)
いろの原のはてから
熔
(
と
)
けたようなもの、なまめかしいもの、古びた黄金、
反射炉
(
はんしゃろ
)
の中の
朱
(
しゅ
)
、一きれの光るものが
現
(
あら
)
われました。
インドラの網
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
答えがないので、為さんはそっと
紙門
(
からかみ
)
を開けて座敷を覗くと、お光は不断着を
被
(
はお
)
ったまままだ帯も結ばず、真白な足首
現
(
あら
)
わに
褄
(
つま
)
は開いて、片手に
衣紋
(
えもん
)
を抱えながらじっと立っている。
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
そこへ
突然
(
とつぜん
)
一つの
誘惑
(
いうわく
)
として
現
(
あら
)
はれたのが、
政
(
せい
)
府
発行
(
はつかう
)
の△△
債劵
(
さいけん
)
を
買
(
か
)
ふ
事
(
こと
)
だつた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
ところが正九郎のそのはれものに、
突如
(
とつじょ
)
現
(
あら
)
われた
闖入者
(
ちんにゅうしゃ
)
が手をふれたのである。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
緋の
山繭
(
やままゆ
)
の
胴抜
(
どうぬき
)
の上に藤色の紋附の
裾
(
すそ
)
模様の部屋
著
(
ぎ
)
、
紫繻子
(
むらさきじゅす
)
の
半襟
(
はんえり
)
を重ねまして、燃えるような
長襦袢
(
ながじゅばん
)
を
現
(
あら
)
わに出して、若い
衆
(
しゅ
)
に手を引かれて向うへ
行
(
ゆ
)
きます姿を、又市は
一
(
ひ
)
と目見ますと
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
縁
(
えん
)
から
上手
(
かみて
)
へ一
段
(
だん
)
降
(
お
)
りて
戸袋
(
とぶくろ
)
の
蔭
(
かげ
)
には
既
(
すで
)
に
盥
(
たらい
)
が
用意
(
ようい
)
されて、
釜
(
かま
)
で
沸
(
わか
)
した
行水
(
ぎょうずい
)
の
湯
(
ゆ
)
が、かるい
渦
(
うず
)
を
巻
(
ま
)
いているのであろうが、
上半身
(
じょうはんしん
)
を
現
(
あら
)
わにしたまま、じっと
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
に
聴
(
き
)
きいっているおせんは
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私の住んでゐる村では、
何處
(
どこ
)
で井戸を掘つても、一丈程下へ行くと屹度澤山な
眞菰
(
まこも
)
の根に掘當てる。多い處では
層
(
そう
)
を成して
現
(
あら
)
はれる。三間ほど
掘
(
ほ
)
つて漸く水を含んだ砂に突き當てる。それは青い砂だ。
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
持ちたる故
隨分
(
ずゐぶん
)
用心
(
ようじん
)
はすれども
白晝
(
ひるひなか
)
の事なれば何心なく
歩行
(
あゆみ
)
來
(
きた
)
りし所
手拭
(
てぬぐひ
)
にて顏を
包
(
つゝ
)
みたる大の男三人
現
(
あら
)
はれ
出
(
いで
)
突然
(
ゆきなり
)
又七に
組付
(
くみつく
)
故
(
ゆゑ
)
又七は驚きながら
振放
(
ふりはな
)
さんと
爲
(
す
)
る所を一人の男
手
(
て
)
を
指込
(
さしこ
)
み
懷中
(
くわいちう
)
の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あるいは諸動物の形して
現
(
あら
)
わるてふ信念が起ったのだと。
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「愛」の
御姿
(
みすがた
)
うつそ身に
現
(
あら
)
はれいでし不思議さよ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
落
(
お
)
ちゐて、やがて
花
(
はな
)
やかに
穗
(
ほ
)
に
現
(
あら
)
はれぬ。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
夜中
(
よなか
)
に
怪猫
(
かいべう
)
が
現
(
あら
)
はれて
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
を
押
(
おさ
)
へた。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
ヂュリエット
再
(
ふたゝ
)
び
階上
(
かいじゃう
)
に
現
(
あら
)
はるゝ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
光
(
くわう
)
の
閃
(
ひらめ
)
く
裏
(
うち
)
に
金色
(
こんじき
)
の
毒龍
(
どくりよう
)
現
(
あら
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
白
(
しろ
)
き
額
(
ぬか
)
月
(
つき
)
に
現
(
あら
)
はれ
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
彼方
(
かなた
)
の
山背
(
やまかげ
)
からぞろ/\と
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
たが、
我
(
わ
)
が
鐵車
(
てつしや
)
を
見
(
み
)
るや
否
(
いな
)
や
非常
(
ひじやう
)
に
驚愕
(
おどろ
)
いて、
奇聲
(
きせい
)
を
放
(
はな
)
つて、
向
(
むか
)
ふの
深林
(
しんりん
)
の
中
(
なか
)
へと
逃
(
に
)
げ
失
(
う
)
せた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夫人の
斯
(
か
)
うして居られるのは自身の姿が不朽の芸術品として
良人
(
をつと
)
に作られた
其
(
その
)
喜びを
何時
(
いつ
)
迄も
現
(
あら
)
はして居られる様にも思はれるのであつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
現在
(
げんざい
)
欧米
(
おうべい
)
の
出版界
(
しゅっぱんかい
)
には、
斯
(
こ
)
う
言
(
い
)
った
作品
(
さくひん
)
が
無数
(
むすう
)
に
現
(
あら
)
われて
居
(
お
)
りますが、
本邦
(
ほんぽう
)
では、
翻訳書
(
ほんやくしょ
)
以外
(
いがい
)
にはあまり
類例
(
るいれい
)
がありません。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
記録
(
きろく
)
に
現
(
あら
)
はれたものも
殆
(
ほとん
)
ど
無
(
な
)
く、
弘仁年間
(
こうにんねんかん
)
に
藥師寺
(
やくしじ
)
の
僧
(
そう
)
景戒
(
けいかい
)
が
著
(
あらは
)
した「
日本靈異記
(
にほんれいいき
)
」が
最
(
もつと
)
も
古
(
ふる
)
いものであらう。
今昔物語
(
こんじやくものがたり
)
にも
往々
(
わう/\
)
化物談
(
ばけものだん
)
が
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
不審
(
ふしん
)
に
思
(
おも
)
つて
躊躇
(
ちうちよ
)
して
居
(
ゐ
)
ると
突然
(
とつぜん
)
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
對岸
(
たいがん
)
の
松林
(
まつばやし
)
の
陰翳
(
かげ
)
から
白
(
しろ
)
く
光
(
ひか
)
つて
居
(
ゐ
)
る
水
(
みづ
)
の
上
(
うへ
)
へ
舳
(
へさき
)
が
出
(
で
)
て
船
(
ふね
)
が
現
(
あら
)
はれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は
多數
(
たすう
)
の
文明人
(
ぶんめいじん
)
に
共通
(
きようつう
)
な
迷信
(
めいしん
)
を
子供
(
こども
)
の
時
(
とき
)
から
持
(
も
)
つてゐた。けれども
平生
(
へいぜい
)
は
其
(
その
)
迷信
(
めいしん
)
が
又
(
また
)
多數
(
たすう
)
の
文明人
(
ぶんめいじん
)
と
同
(
おな
)
じ
樣
(
やう
)
に、
遊戲的
(
いうぎてき
)
に
外
(
そと
)
に
現
(
あら
)
はれる
丈
(
だけ
)
で
濟
(
す
)
んでゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
種々の
形
(
かたち
)
で世界の
各所
(
かくしょ
)
に
現
(
あら
)
わるゝ、
人心
(
じんしん
)
の
昂奮
(
こうふん
)
、人間の動揺が、
眼
(
め
)
まぐろしくあらためて余の心の眼に
映
(
うつ
)
った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
伏見
(
ふしみ
)
から
京街道
(
きやうかいだう
)
を
駕籠
(
かご
)
で
下
(
くだ
)
つて
來
(
き
)
た
但馬守
(
たじまのかみ
)
が、
守口
(
もりぐち
)
で
駕籠
(
かご
)
をとゞめ、
靜
(
しづ
)
かに
出迎
(
でむか
)
への
與力等
(
よりきら
)
の
前
(
まへ
)
に
現
(
あら
)
はれたのを
見
(
み
)
ると
眞岡木綿
(
まをかもめん
)
の
紋付
(
もんつ
)
きに
小倉
(
こくら
)
の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
いてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
現
常用漢字
小5
部首:⽟
11画
“現”を含む語句
現象
現金
現世
現実
現在
現場
表現
現身
出現
顕現
現状
夢現
現今
現代
現實
隠現
実現
自然現象
現神
言現
...