“現神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきつがみ40.0%
アキツカミ20.0%
あきつかみ20.0%
アキツミカミ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一首の意は、山の神(山祇やまつみ)も川の神(河伯かわのかみ)も、もろ共に寄り来って仕え奉る、現神あきつがみとして神そのままに、わが天皇は、この吉野の川のたぎ河内かふちに、群臣と共に船出したもう、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
だから、現神アキツカミなる神主が、神の嫁なる下級の巫女を率寝ヰヌる事が普通にあつたらしい。平安朝に入つても、地方の旧い社には、其風があつた。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
... この豊御酒とよみきは」というのであり、「平らけく吾は遊ばむ、手抱きて我はいまさむ」とは、慈愛遍照へんしょうする現神あきつかみのみ声である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
神道家は、現神アキツミカミを言語の上の譬喩だ、と思うてゐるが、古代人は、主上を、肉体をもつた神すなはち現神と信じてゐたのだ。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)