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現
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げ
ふりがな文庫
“
現
(
げ
)” の例文
髷
(
まげ
)
は短く
詰
(
つ
)
めて
結
(
ゆ
)
つてゐる。
月題
(
さかやき
)
は薄い。一度
喀血
(
かくけつ
)
したことがあつて、口の悪い男には
青瓢箪
(
あをべうたん
)
と云はれたと云ふが、
現
(
げ
)
にもと
頷
(
うなづ
)
かれる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
我はベルナルドオを
輕佻
(
けいてう
)
なりとせり。
而
(
しか
)
るに我が爲すところも亦此の如し。
現
(
げ
)
に塵の世に生れたる人、誰か罪業なきことを得ん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
現
(
げ
)
にまのあたりに見奉りしは、
二四
紫宸
(
ししん
)
清涼
(
せいりやう
)
の
御座
(
みくら
)
に
朝政
(
おほまつりごと
)
きこしめさせ給ふを、
百
(
もも
)
の
官人
(
つかさ
)
は、かく
賢
(
さか
)
しき君ぞとて、
詔
(
みこと
)
恐
(
かしこ
)
みてつかへまつりし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
現
(
げ
)
に
吉
(
よ
)
き
兵
(
つはもの
)
かなと見えたり。
武士を夷ということの考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
巨勢は
現
(
げ
)
にもとて、店に入りて
夕餉
(
ゆうげ
)
誂
(
あつら
)
ふるに、「七時ならでは整はず、まだ三十分待ち給はではかなはじ、」といふ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
花卉
(
くわき
)
の
薫
(
かをり
)
、幽かなる樂聲、暗き
燈火
(
ともしび
)
、
軟
(
やはらか
)
なる長椅は我を夢の世界に
誘
(
いざな
)
ひ去らんとす。
現
(
げ
)
に夢の世界ならでは、この人に邂逅すべくもあらぬ心地ぞする。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
一二
禽
(
きん
)
を
制
(
せい
)
するは
気
(
き
)
にあり。
婦
(
ふ
)
を制するは其の
夫
(
をつと
)
の
雄
(
を
)
々しきにありといふは、
現
(
げ
)
にさることぞかし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
現
(
げ
)
に類想、個想、小天地想の別だに知らで、批評の業に從ふ
輩
(
ともがら
)
は、かく
叱咜
(
しつた
)
せられむも可なるべし。然れども彼三派に優劣なしと見よといはばいかに。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
その
目
(
ま
)
なざしは人の心の奧深く
穿
(
うが
)
ち透すものゝ如くなりき。夫人は
現
(
げ
)
に美しき女なりき。又此時は常にも増して美しく見えたり。その頬は薄紅に匂へり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
一五五
現
(
げ
)
にも
一五六
久しき念のここに
消
(
せう
)
じつきたるにやあらん。たふときことわりあるにこそ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
現
(
げ
)
に無名氏の實は我が所謂實に應じ、無名氏の非實はわが所謂想に應じたれど、兩者全く相同じきにはあらず。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
現
(
げ
)
にいはれたり。されど男と接吻したるも、けふ始めて見き。」エキステルがこの言葉に、巨勢は赤うなりしが、街燈暗き「シルレル・モヌメント」のあたりなりしかば、友は見ざりけり。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
現
常用漢字
小5
部首:⽟
11画
“現”を含む語句
現象
現金
現世
現実
現在
現場
表現
現身
出現
顕現
現状
夢現
現今
現代
現實
隠現
実現
自然現象
現神
言現
...