“杢之進”の読み方と例文
読み方割合
もくのしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
膝を抱えると杢之進もくのしん日向思案ひなたしあんに落ちこんで、山目付やまめつけとは、何たる御苦労なしな役目だろうと、今さららしく、退屈の不平を数えた。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ははははは、無学の暴言かも知れないが、一家言いっかげんとして聞いてもいい、とにかくあいつは活々いきいきした人間らしいな、この杢之進もくのしんに較べてみても
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先の者も人の気配に、杢之進もくのしんよりはびっくりした様子。雉子きじめすおすが舞ったように、パラパラと沢の方へ逃げだした。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)