“権之進”の読み方と例文
読み方割合
ごんのしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君は京都へ往つてそれを受け取つて、彦根にゐる兄下総しもふさやしきへ往つて大林権之進ごんのしんと云ふものに逢つて、詩文稿に墓誌銘を添へてわたしてくれ給へ。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これは森権之進ごんのしんと云ふ中老のつむじ曲りで、身分は七十俵五人扶持ぶち御徒士おかちである。この男だけは不思議に、虱をとらない。とらないから、勿論、何処どこと云はず、たかつてゐる。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)