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いっかちゅう
ふりがな文庫
“いっかちゅう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
一家中
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一家中
(逆引き)
敢
(
あえ
)
て私のみではない。盗難のあった
其
(
そ
)
れ以来、崖下の庭、古井戸の
附近
(
ふきん
)
は、父を除いて
一家中
(
いっかちゅう
)
の
異懼
(
いく
)
恐怖の中心点になった。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「寒くなってから
火鉢
(
ひばち
)
の掃除する奴があるか。気のきかん者ばかり居る。」と或朝、父の小言が、
一家中
(
いっかちゅう
)
に響き渡った。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
気味悪い狐の事は、下女はじめ
一家中
(
いっかちゅう
)
の空想から
消去
(
きえさ
)
って、
夜
(
よる
)
晩
(
おそ
)
く行く人の足音に、消魂しく吠え出す飼犬の声もなく、木枯の風が庭の
大樹
(
だいじゅ
)
をゆする響に、
伝通院
(
でんつういん
)
の鐘の音はかすれて遠く聞える。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
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