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いへぢゆう
ふりがな文庫
“
家中
(
いへぢゆう
)” の例文
世間を
憚
(
はゞか
)
るやうにまだ日の暮れぬ
先
(
さき
)
から
雨戸
(
あまど
)
を
閉
(
し
)
めた
戸外
(
おもて
)
には、夜と共に
突然
(
とつぜん
)
強い風が吹き出したと見えて、
家中
(
いへぢゆう
)
の
雨戸
(
あまど
)
ががた/\鳴り出した。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
家中
(
いへぢゆう
)
の障子を悉く明け放し空の青さと
木葉
(
このは
)
の緑を眺めながら
午後
(
ひるすぎ
)
の暑さに草苺や桜の実を貪つた頃には、風に動く木の葉の乾いた響が殊更に晴れた夏といふ快い感じを起させたが
花より雨に
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
家中
(
いへぢゆう
)
の障子を悉く開け放し空の青さと
木葉
(
このは
)
の緑を眺めながら
午後
(
ひるすぎ
)
の暑さに草苺や櫻の實を貪つた頃には、風に動く木の葉の乾いた響が殊更に晴れた夏と云ふ快い感じを起させたが
花より雨に
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
朝顔
(
あさがほ
)
の花が
日毎
(
ひごと
)
に小さくなり、
西日
(
にしび
)
が燃える
焔
(
ほのほ
)
のやうに
狭
(
せま
)
い
家中
(
いへぢゆう
)
へ
差込
(
さしこ
)
んで来る
時分
(
じぶん
)
になると鳴きしきる
蝉
(
せみ
)
の声が
一際
(
ひときは
)
耳立
(
みゝだ
)
つて
急
(
せは
)
しく
聞
(
きこ
)
える。八月もいつか
半
(
なかば
)
過ぎてしまつたのである。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“家中”の意味
《名詞》
(かちゅう、いえじゅう)家、屋敷の中。
(かちゅう、いえじゅう)家全体。家族全員。
(かちゅう)大名の家臣全体。
(出典:Wiktionary)
“家中”の解説
家中(かちゅう)は、日本の中世から近世にかけての武家、およびその家臣団のことである。江戸時代においては大名領(藩)を支配する組織、または大名に仕える武士(藩士)のこと、あるいは大名の領土自体を指した。
(出典:Wikipedia)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“家中”で始まる語句
家中誰
家中取鎮
家中粒選