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家中
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かちゆう
ふりがな文庫
“
家中
(
かちゆう
)” の例文
舊くはあるが
床
(
ゆか
)
しい
家中
(
かちゆう
)
屋敷で、庭に咲く
百日紅
(
さるすべり
)
、花はないまでも桔梗、芍藥なぞ、この地方の夏はそこにも深いものがあつた。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
梯子段には敷物なければ、恰も氷を
踏砕
(
ふみくだ
)
くが如き物音、
人気
(
ひとけ
)
なき
家中
(
かちゆう
)
に響き、
何処
(
いづこ
)
より湧き
出
(
いづ
)
るとも知れぬ冷き湿気、死人の髪の如くに、余が襟元を撫で申候。
夜あるき
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
と言つて、かやうの事は下賤のすべき働きで、
知行取
(
ちぎやうどり
)
は別にしなければならぬ仕事がある筈だ。あんな事が
流行
(
はや
)
つては、
家中
(
かちゆう
)
の風儀が悪くなるからといふので、その男は
長
(
なが
)
の
暇
(
いとま
)
を取らせられた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“家中”の意味
《名詞》
(かちゅう、いえじゅう)家、屋敷の中。
(かちゅう、いえじゅう)家全体。家族全員。
(かちゅう)大名の家臣全体。
(出典:Wiktionary)
“家中”の解説
家中(かちゅう)は、日本の中世から近世にかけての武家、およびその家臣団のことである。江戸時代においては大名領(藩)を支配する組織、または大名に仕える武士(藩士)のこと、あるいは大名の領土自体を指した。
(出典:Wikipedia)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“家中”で始まる語句
家中誰
家中取鎮
家中粒選