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家中
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かちう
ふりがな文庫
“
家中
(
かちう
)” の例文
彼
(
かれ
)
の
父
(
ちゝ
)
は十七のとき、
家中
(
かちう
)
の
一人
(
ひとり
)
を斬り殺して、それが
為
(
た
)
め切腹をする覚悟をしたと自分で常に人に
語
(
かた
)
つてゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お金は慇懃に腰を
曲
(
かが
)
めて
家中
(
かちう
)
の内儀らしい態度で會釋をした。此二人の客人は文太郎歸郷後に下宿した人であつたので此一行を此家の主と知るよしもなく不審さうに眺めて表に出た。
続俳諧師:――文太郎の死――
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
其
(
その
)
室
(
しつ
)
は当時
家中
(
かちう
)
に
聞
(
きこ
)
えし美人なりしが、
女心
(
をんなごころ
)
の
思詰
(
おもひつ
)
めて一途に家を明渡すが
口惜
(
くちをし
)
く、
我
(
われ
)
は
永世
(
えいせい
)
此処
(
このところ
)
に
留
(
とゞ
)
まりて、外へは
出
(
い
)
でじと、
其
(
その
)
居間に
閉籠
(
とぢこも
)
り、内より
鎖
(
ぢやう
)
を
下
(
おろ
)
せし
後
(
のち
)
は、
如何
(
いかに
)
かしけむ
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
醫道
(
いだう
)
の
表
(
おもて
)
から
申
(
まを
)
しますれば、
死
(
し
)
んだものを
生
(
い
)
きてゐるとして、
白々
(
しら/″\
)
しい
見立
(
みた
)
て
書
(
が
)
きで、
上
(
かみ
)
を
僞
(
いつは
)
るのは、
重
(
おも
)
い
罪
(
つみ
)
に
當
(
あた
)
りませうが、これもまア、五
萬
(
まん
)
三
千石
(
ぜんごく
)
の一
家中
(
かちう
)
を
助
(
たす
)
けると
思
(
おも
)
うていたしました。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
因
(
よ
)
りて
倩々
(
つく/″\
)
案
(
あん
)
ずるに、
國許
(
くにもと
)
に
候
(
さふらふ
)
恩田杢
(
おんだもく
)
と
申者
(
まをすもの
)
、
老職
(
らうしよく
)
末席
(
ばつせき
)
にて
年少
(
ねんせう
)
なれど、きつと
器量
(
きりやう
)
ある
者
(
もの
)
につき、
國家
(
こくか
)
の
政道
(
せいだう
)
を
擧
(
あ
)
げて
任
(
まか
)
せ
申
(
まを
)
さむと
存
(
ぞん
)
ずるが、
某
(
それがし
)
も
渠
(
かれ
)
も
若年
(
じやくねん
)
なれば
譜代
(
ふだい
)
の
重役
(
ぢうやく
)
をはじめ
家中
(
かちう
)
の
者
(
もの
)
ども
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“家中”の意味
《名詞》
(かちゅう、いえじゅう)家、屋敷の中。
(かちゅう、いえじゅう)家全体。家族全員。
(かちゅう)大名の家臣全体。
(出典:Wiktionary)
“家中”の解説
家中(かちゅう)は、日本の中世から近世にかけての武家、およびその家臣団のことである。江戸時代においては大名領(藩)を支配する組織、または大名に仕える武士(藩士)のこと、あるいは大名の領土自体を指した。
(出典:Wikipedia)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“家中”で始まる語句
家中誰
家中取鎮
家中粒選