“横目”の読み方と例文
読み方割合
よこめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長庵は横目よこめでジロリとなが空嘯そらうそふけば十兵衞は何れ歸村きそんを致せし上御禮の仕樣もありぬべしとちかしき中にも禮義れいぎを知る弟が心ぞしほらしき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その水へ半分顔をひたしておよぎながら横目よこめで海岸の方を見ますと、泥岩でいがんの向うのはずれは高い草のがけになって木もゆれ雲もまっ白に光りました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼は横目よこめで時計を見た。時間は休みの喇叭らっぱまでにたっぷり二十分は残っていた。彼は出来るだけ叮嚀ていねいに、下検べの出来ている四五行を訳した。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)