“やぶれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤブレ
語句割合
71.4%
破隙4.8%
敗壊4.8%
敗戦4.8%
敗戰4.8%
破壊4.8%
破滅4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
療醫の見込も膏氣あぶらけ増長いたし血路けつろを塞循環じゆんくわん致候故、痛所も出來、もし脉路を塞ぎ脈路やぶれ候節は、即ち中風と申ものに候由。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
裾の方は屏風びょうぶで囲われ、かみの方の障子の破隙やぶれから吹き込む夜風は、油の尽きかかッた行燈の火をあおッている。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「や、かえるな。いよいよ去るな」と、善吉はね起きて障子を開けようとして、「またお梅にでもめッけられちゃア外見きまりが悪いな」と、障子の破隙やぶれからしばらく覗いて
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「また受造者つくられしものみづから敗壊やぶれしもべたることを脱れ神の諸子こたちさかえなる自由にいらんことをゆるされんとの望をたもたされたり」(羅馬書第八章二十一節)とあるは即ちこれなり。
主のつとめ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
さきに城門の敗戦やぶれに桃太郎と亘合わたりあわせ
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
敗戰やぶれ桃太郎もゝたらう亘合わたりあ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あるいは神を「彼」と呼びて「れ怒りて我を掻裂かきさきかつくるしめ、我に向いて歯を噛鳴かみならしわが敵となり目をくして我をる……彼は我を打敗うちやぶりて破壊やぶれ破壊やぶれを加え、 ...
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
それから三崎町の「苦学社」でめた苦痛くるしみ恐怖おそれとを想い浮べて連想は果てしもなく、功名の夢の破滅やぶれに驚きながらいつしか私は高谷千代子に対する愚かなる恋を思うた。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)