“姑息手段”の読み方と例文
読み方割合
こそくしゅだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と同時にまたその連中の心配を利用して、病気を口実に結婚を延期するのも、今となっては意気地いくじのない姑息手段こそくしゅだんとしか思われませんでした。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ひるまでこんな姑息手段こそくしゅだんで断えず額を冷やして見たが、いっこうはかばかしいげんもないので、御米は小六のために、わざわざ起きて、いっしょに食事をする根気もなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)