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斯樣
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かやう
ふりがな文庫
“
斯樣
(
かやう
)” の例文
新字:
斯様
鼻に
懸
(
かけ
)
て我々を見下し不孝の事のみ多く其上下女などに
不義
(
ふぎ
)
を
仕懸
(
しかけ
)
何一ツ是ぞと云
取處
(
とりどころ
)
なく
斯樣
(
かやう
)
の者に家を渡す事は
勿論
(
もちろん
)
忠八に
暇
(
いとま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
斯樣
(
かやう
)
に、
墮落
(
だらく
)
の
方面
(
はうめん
)
をとくに
誇張
(
こちやう
)
した
冒險者
(
アドヹンチユアラー
)
を
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
拵
(
こしら
)
え
上
(
あげ
)
た
宗助
(
そうすけ
)
は、
其
(
その
)
責任
(
せきにん
)
を
自身
(
じしん
)
一人
(
ひとり
)
で
全
(
まつた
)
く
負
(
お
)
はなければならない
樣
(
やう
)
な
氣
(
き
)
がした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
斯樣
(
かやう
)
な場合に當つて、其の人の氣合は、純一に碁なら碁に打對ふことが出來るかといふに、元來商業上の電報の價値の如何なものであるか
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
斯樣
(
かやう
)
にすれば
自分
(
じぶん
)
の
發明心
(
はつめいしん
)
を
養成
(
やうせい
)
し、
事物
(
じぶつ
)
に
向
(
むか
)
つて
注意力
(
ちゆういりよく
)
を
熾
(
さか
)
んにするやうになりませう。
即
(
すなは
)
ち
學生
(
がくせい
)
の
自營心
(
じえいしん
)
を
養
(
やしな
)
ひ
獨立心
(
どくりつしん
)
を
養
(
やしな
)
ふ
所以
(
ゆゑん
)
でありませう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
併
(
しかし
)
ながら
金解禁
(
きんかいきん
)
の
如
(
ごと
)
きは
内外
(
ないぐわい
)
の
經濟上
(
けいざいじやう
)
から
見
(
み
)
て
大問題
(
だいもんだい
)
である、
然
(
しか
)
るに
年末
(
ねんまつ
)
に
段々
(
だんだん
)
近
(
ちか
)
づくのであるから、
年末
(
ねんまつ
)
に
差迫
(
さしせま
)
つて
斯樣
(
かやう
)
な
大問題
(
だいもんだい
)
を
決行
(
けつかう
)
することは
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
▼ もっと見る
催
(
もよ
)
ひて
寒
(
さぶ
)
し
馬士
(
まご
)
の道々語りて云ふ此宿も今は
旅人
(
りよじん
)
を當にもなさず先づ養蠶一方なり田を作るも割に合はぬゆゑ皆な
斯樣
(
かやう
)
に潰して畑となし豆を作るか桑を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
斯樣
(
かやう
)
にして
印度
(
いんど
)
、
亞刺比亞
(
あらびや
)
、
波斯
(
ぺるしや
)
から、
東
(
ひがし
)
は
日本
(
にほん
)
まで、
西
(
にし
)
は
歐羅巴
(
ようろつぱ
)
までの
化物
(
ばけもの
)
を
總括
(
そうくわつ
)
して
見
(
み
)
ると、
化物
(
ばけもの
)
の
策源地
(
さくげんち
)
は
亞細亞
(
あじあ
)
の
南方
(
なんぱう
)
であることが
分
(
わか
)
るのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
商賣々々で、
斯樣
(
かやう
)
な女に口を開かせる
術
(
て
)
もあらう、何とか致してくれ
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
千葉
(
ちば
)
は
御恩
(
ごをん
)
のあたゝかく、
口
(
くち
)
に
數々
(
かず/\
)
のお
禮
(
れい
)
は
言
(
い
)
はねども、
氣
(
き
)
の
弱
(
よわ
)
き
男
(
をとこ
)
なれば
涙
(
なみだ
)
さへさしぐまれて、
仲働
(
なかはたら
)
きの
福
(
ふく
)
に
頼
(
たの
)
みてお
禮
(
れい
)
しかるべくと
言
(
い
)
ひたるに、
渡
(
わた
)
り
者
(
もの
)
の
口車
(
くちぐるま
)
よく
廻
(
まは
)
りて、
斯樣
(
かやう
)
/\しか/″\で
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
賜り
交代
(
かうたい
)
寄合に成され屋敷は下谷竹町にて
拜領
(
はいりやう
)
致れたり
斯樣
(
かやう
)
の家柄故此度主税之助を御預けなさるゝ
旨
(
むね
)
老中井上河内守殿より
奉書
(
ほうしよ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
斯樣
(
かやう
)
すれば
惡
(
わる
)
い、
何故
(
なにゆゑ
)
に
惡
(
わる
)
いかといふ
點
(
てん
)
を
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
に
問
(
と
)
はせて
見
(
み
)
て、
自分
(
じぶん
)
で
其理由
(
そのりいう
)
を
發明
(
はつめい
)
し、
成程
(
なるほど
)
これは
善
(
よ
)
い、
惡
(
わる
)
いといふ
處
(
ところ
)
を
自分
(
じぶん
)
に
合點
(
がつてん
)
せしむる。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
互
(
たがひ
)
を
焚
(
や
)
き
焦
(
こ
)
がした
燄
(
ほのほ
)
は、
自然
(
しぜん
)
と
變色
(
へんしよく
)
して
黒
(
くろ
)
くなつてゐた。
二人
(
ふたり
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は
斯樣
(
かやう
)
にして
暗
(
くら
)
い
中
(
なか
)
に
沈
(
しづ
)
んでゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
提
(
さ
)
げなば定めて村人の驚き羨まんにと思ふ
氣色
(
けしき
)
なりまた
頓
(
やが
)
て我に近づき先ほど見上げましたが珍しい
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
彈
(
はぢ
)
きがなしでよく左樣に
開閉
(
ひろげすぼめ
)
が出來ます
嘸
(
さぞ
)
高い品でござりませうと是も亦片手に握りて見たき顏の色に我はヱヘンとして
斯樣
(
かやう
)
な物は東京に住む者が
流行
(
はやり
)
に逐はれて馬鹿の看板に致すなり地方の人は鰐皮の
革提
(
かばん
)
の代りに布袋を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
能
(
よく
)
も女の手一ツにて
斯樣
(
かやう
)
に御
育養
(
そだて
)
有れしぞ
併
(
しか
)
し其後は御
亭主
(
ていしゆ
)
も定めてお出來
成
(
なさ
)
れたで
有
(
あら
)
うに今日は
何
(
いづ
)
れへかお出かけにやと言へばお光は
形
(
かたち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
斯樣
(
かやう
)
にして
自
(
みづか
)
ら
遠慮
(
ゑんりよ
)
をし、
又
(
また
)
自分
(
じぶん
)
から
抑制
(
よくせい
)
をして
共同生活
(
きやうどうせいくわつ
)
の
妨害
(
ばうがい
)
にならぬやうにと
注意
(
ちゆうい
)
をして
來
(
く
)
るのである。
即
(
すなは
)
ち
放任主義
(
はうにんしゆぎ
)
の
神髓
(
しんずゐ
)
とする
所
(
ところ
)
であります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
自分
(
じぶん
)
の
氣晴
(
きばら
)
しや
保養
(
ほやう
)
や、
娯樂
(
ごらく
)
もしくは
好尚
(
かうしやう
)
に
就
(
つ
)
いてゞすら、
斯樣
(
かやう
)
に
節儉
(
せつけん
)
しなければならない
境遇
(
きやうぐう
)
にある
宗助
(
そうすけ
)
が、
小六
(
ころく
)
の
爲
(
ため
)
に
盡
(
つく
)
さないのは、
盡
(
つく
)
さないのではない、
頭
(
あたま
)
に
盡
(
つく
)
す
餘裕
(
よゆう
)
のないのだとは
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
樣
部首:⽊
15画
“斯樣”で始まる語句
斯樣々々