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斯様
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かやう
ふりがな文庫
“
斯様
(
かやう
)” の例文
旧字:
斯樣
源氏の縁坐で
斯様
(
かやう
)
の事も出来たのであるから、
無暗
(
むやみ
)
に将門を
悪
(
にく
)
むべくも無い、一族の事であるから
寧
(
むし
)
ろ
和睦
(
わぼく
)
しよう、といふのである。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
又
疑団
(
ぎだん
)
多き事件に就き取調べ候処、著述家の中には
斯様
(
かやう
)
なる事実の有り得べきことを疑ふ者少からず候へども
アンドレアス・タアマイエルが遺書
(新字旧仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
併
(
しか
)
し
此節
(
このせつ
)
は
門並
(
かどなみ
)
道具屋
(
だうぐや
)
さんが
殖
(
ふえ
)
まして、
斯様
(
かやう
)
な
品
(
しな
)
は
誰
(
だれ
)
も
見向
(
みむき
)
もしないやうになりましたから、
全然
(
まるで
)
値
(
ね
)
がないやうなもんでげす、
何
(
ど
)
うも
酷
(
ひど
)
く
下落
(
げらく
)
をしたもんで。
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
けれども
父
(
ちゝ
)
の本意が
何処
(
どこ
)
にあるかは、
固
(
もと
)
より
明
(
あき
)
らかに知る機会を与へられてゐなかつた。彼は子として、
父
(
ちゝ
)
の心意を
斯様
(
かやう
)
に揣摩する事を、不徳義とは考へなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蓋
(
けだ
)
し
斯様
(
かやう
)
な翻訳の大量生産はさういふ風に資本家と文人とに幸福を与へるのみならず、また世界の大思想大文芸を、極めて
低廉
(
ていれん
)
な値を以て万象に
頒与
(
はんよ
)
するのであるから
翻訳製造株式会社
(新字旧仮名)
/
戸川秋骨
(著)
▼ もっと見る
何
(
ど
)
うやら
亜米利加
(
アメリカ
)
の労働者などから、内々運動費を輸送し来るらしいので御座りまして、——
若
(
も
)
し外国の勢力が
斯様
(
かやう
)
なことから日本へ
這入
(
はひ
)
つて来るやうになりませうならば
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「長袖ながら、
二言
(
にごん
)
は御座無く候。然れば、娘御の命か、泥烏須如来か、何れか一つ御棄てなさるる分別肝要と存じ候。」
斯様
(
かやう
)
申し聞け候へば、篠、此度は狂気の如く相成り
尾形了斎覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
斯様
(
かやう
)
な大々的御親征は、神武天皇の御東征以来、実に、八百年目である。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
あとの僕等と
女画家
(
ぢよぐわか
)
とはドリヷル夫婦の自動車に相
乗
(
のり
)
してモンマルトルへ帰つた。文豪の誕生日の一
夜
(
や
)
を想ひ
掛
(
が
)
けなく
斯様
(
かやう
)
に面白く過ごしたのは栄誉である。
而
(
さ
)
うして
此
(
この
)
日は僕の誕生日でもあつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
今までの事を
斯様
(
かやう
)
に書き綴り行く程に思ひの外に筆進まず。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
何かしら
斯様
(
かやう
)
な感慨が始終胸の中を往来した。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
どうも誠に
斯様
(
かやう
)
な
御名作
(
ごめいさく
)
は
出来
(
でき
)
ませんもので、
実
(
じつ
)
に
御名作
(
ごめいさく
)
で、
天下
(
てんか
)
に
斯様
(
かやう
)
なお
作
(
さく
)
は
沢山
(
たくさん
)
にございますまい。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
壜
(
びん
)
を
持
(
も
)
つた
儘
(
まゝ
)
、
立
(
た
)
つて
室
(
へや
)
の
四隅
(
よすみ
)
へ
行
(
い
)
つて、そこに一二滴づゝ
振
(
ふ
)
りかけた。
斯様
(
かやう
)
に
打
(
う
)
ち
興
(
きよう
)
じた
後
(
あと
)
、
白地
(
しろぢ
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
に
着換
(
きか
)
えて、
新
(
あた
)
らしい小
掻巻
(
かいまき
)
の
下
(
した
)
に
安
(
やすら
)
かな
手足
(
てあし
)
を
横
(
よこ
)
たへた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
仮令
(
たとひ
)
斯様
(
かやう
)
になつても、
未
(
ま
)
だ人間には相違無いからネ」と、吾妻は
首肯
(
うなづ
)
き「
然
(
し
)
かし、もう斯うなるからは、
何卒
(
どうぞ
)
篠田に
面
(
かほ
)
を見られない様にして貰ひたいのだが、其の論文にしても、 ...
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
斯様
(
かやう
)
、説得致し候へば、篠も
流石
(
さすが
)
に、推してとも申し難く、其儘
凄々
(
すごすご
)
帰宅致し候。
尾形了斎覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
斯様
(
かやう
)
なことを口走つたかとも思はれる。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
私
(
わたくし
)
が
負傷
(
けが
)
を
致
(
いた
)
しますとお
父
(
とつ
)
さん
痛
(
いた
)
うないかと
云
(
い
)
つて
労
(
いたは
)
つて
呉
(
く
)
れます、
私
(
わたくし
)
の
心得違
(
こゝろえちが
)
ひから
斯様
(
かやう
)
に
零落
(
れいらく
)
を
致
(
いた
)
し、
目
(
め
)
まで
潰
(
つぶ
)
れまして、ソノ
何
(
な
)
んにも知らぬ
頑是
(
ぐわんぜ
)
のない
忰
(
せがれ
)
に
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
落付
(
おちつ
)
いて考へれば、考へは
蓮
(
はちす
)
の
糸
(
いと
)
を引く如くに
出
(
で
)
るが、出たものを纏めて
見
(
み
)
ると、
人
(
ひと
)
の
恐
(
おそ
)
ろしがるもの
許
(
ばかり
)
であつた。仕舞には、
斯様
(
かやう
)
に考へなければならない自分が
怖
(
こわ
)
くなつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
只だ御互に気を付けたいのは、
斯様
(
かやう
)
なる
紛擾
(
ごた/\
)
の時に真実、神の子らしく、
基督
(
キリスト
)
の信者らしく
謙遜
(
けんそん
)
に
柔和
(
にうわ
)
に、
主
(
しゆ
)
の栄光を
顕
(
あわ
)
はすことです——私の名が永阪教会の名簿に
在
(
あ
)
ると無いとは
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
然
(
しか
)
るに
当今
(
たうこん
)
に
至
(
いた
)
つては
寄席商売
(
よせしようばい
)
と
云
(
い
)
ふものが
大層
(
たいそう
)
殖
(
ふ
)
えて、
斯様
(
かやう
)
に
隆盛
(
りゆうせい
)
に
相成
(
あひな
)
つたのでござります。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又
(
また
)
平仄
(
ひやうそく
)
が
合
(
あ
)
ひませんければなりません、どうも
斯様
(
かやう
)
なものを詩だといつてお持ち
遊
(
あそ
)
ばすと、
上
(
かみ
)
の
御恥辱
(
ごちじよく
)
に
相成
(
あひな
)
ります事ゆゑに、
是
(
これ
)
はお
留
(
とゞ
)
まり
遊
(
あそ
)
ばした
方
(
はう
)
が
宜
(
よろ
)
しうございませう。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
誠にどうもお
仕立
(
したて
)
と
申
(
まう
)
し、お
落着
(
おちつき
)
のある
流石
(
さすが
)
は
松花堂
(
しようくわだう
)
はまた別でございます、あゝ
結構
(
けつこう
)
な
御品
(
おしな
)
で、
斯様
(
かやう
)
なお
道具
(
だうぐ
)
を
拝見
(
はいけん
)
致
(
いた
)
すのは
私共
(
わたくしども
)
の
眼
(
め
)
の
修業
(
しゆげふ
)
に
相成
(
あひな
)
りますと
云
(
い
)
つて、
身
(
み
)
を
卑下
(
ひげ
)
するんだ。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
へい/\もう
姓名
(
なまへ
)
を
申
(
まう
)
すのは、お
恥
(
はづ
)
かしうて
申
(
まう
)
せませぬが、
斯様
(
かやう
)
に
御親切
(
ごしんせつ
)
に
上
(
うへ
)
へ
上
(
あ
)
げて、
御飯
(
ごぜん
)
まで
下
(
くだ
)
さる
貴方様
(
あなたさま
)
のことでございますから、
隠
(
かく
)
さず
申上
(
まうしあ
)
げますが、
私
(
わたくし
)
は
芝片門前
(
しばかたもんぜん
)
に
居
(
を
)
りました
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“斯様”で始まる語句
斯様々々
斯様斯様
斯様々々云々