如何イカ)” の例文
如何イカに止めどなくなるのが、「ひとりガタり」の癖とは言へ、語部の古婆フルババの心は、自身も思はぬ意地くね悪さを蔵してゐるものである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その壻候補ムコガネの父なる人は、五十になつても、若かつた頃の容色に頼む心が失せずにゐて、兄の家娘にも執心は持つて居るが、如何イカに何でも、あの郎女だけには、とり次げないで居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)