“如何:いか” の例文
“如何:いか”を含む作品の著者(上位)作品数
芥川竜之介53
泉鏡花27
夢野久作21
江戸川乱歩20
野村胡堂19
“如何:いか”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 日本文学11.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行6.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
書生と下女とに送られて新橋しんばしに至り、発車を待つ間にも如何いかになし居るやらんと、心は千々ちゞに砕けて
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
しかしせめてこの仮定から出立して、地球の意識とは如何いかなる性質のものであろうぐらいの想像はあってしかるべきだと思う。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だが、それは如何いかにも伊藤のしっかりしていたことの証拠で、それが知らずに私たちの気持の上にも反映していたからである。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
けれど今更帰れませぬから、自分で如何いかようにしても自活の道を求めて目的地に進むよりほかはないとまで言ったそうだ。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
二十世紀末の地球儀はこの赤き色と紫色との如何いかに変りてあらんか、そは二十世紀はじめの地球儀の知る所にあらず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
Hは朦朧もうろうたる酔眼すゐがんにこの景色を眺めると、如何いかにも日本らしいい心もちにひたる事が出来た。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
如何いかなる親友にても当面に君は窮せり僕は金を君に貸さんと云ふが如き露骨なる恩恵を売るは透谷の為すに忍びざる所なりき。
透谷全集を読む (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
もの言振いひぶり取做とりなしなんど、如何いかにも、上人しやうにんとは別懇べつこんあひだえて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
四喜臨門スウシイリンメンとかいふやうな如何いかにも詩味しみのある字句じく使つかつてあるのも面白おもしろい。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
如何いかにも器用きよういた草履ぞうり右手みぎてぎながら、こしの三尺帯じゃくおびへはさんで
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
狭き家とてお登和嬢は小山の談話をことごとく聞きたるなり「モシ兄さん」と呼かけたる一語は如何いかなる心の先駆なるか。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
が然し今になって考えて見ると、あの漆喰細工の幼稚な装飾は、如何いかにも当時の宿場らしい感じを出していたように思われる。
四谷、赤坂 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
田舍ゐなかぢいばあ如何いかにをかしきことひて、何處いづこ野山のやま如何いかにひろく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
第二の幽霊 次手ついでにもう少し読ませ給へ。「勿論彼は如何いかなる点でも、毛頭まうとう才能ある批評家ではない。……」
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
宮はたちまおもてあかめて、如何いかにともすべを知らざらんやうに立惑たちまどひてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
が、あなたの上に、すぐ考えて、それが如何いかにも、女性をけがす、許されない悪巫山戯わるふざけに、思えたのです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
動くものは必ず鳴ると見えるに、蛇の毛は悉く動いているからその音も蛇の毛の数だけはある筈であるが――如何いかにも低い。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その上ドクトルは如何いかにも睡っていたらしく、眼鏡のない眼瞼まぶたれぼったく、そして上衣も着ていなかった。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「自由主義者ってのは、あれは、いったい何ですかね?」と、かっぽれは如何いかなる理由からか、ひどく声をひそめて尋ねる。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「自由主義者ってのは、あれは、いったい何ですかね?」と、かっぽれは如何いかなる理由からか、ひどく声をひそめて尋ねる。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
が、キユウピツドにふんした無数の少女の廻り梯子ばしごくだる光景は如何いかにも溌剌はつらつとしたものだつた。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
さて其頃そのころ三人さんにん有様ありさま如何いかにとふに、山田やまだ勉強家べんきやうかであつたが
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
めいたまひければ、こはそも如何いかなる大事だいじ出來できつらむと、るものもへず
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いはく学問の勧め、曰く文明論概略、曰く民間経済論、曰く時事小言、福沢君の著述が如何いかばかり世間を動かしたるよ。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
いや、様子やうす如何いかにも、かほながら不気味ぶきみさうにえた。――まゆひそめて、
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それがまたあたりがあたりだけに如何いかにも支那風しなふうこのましいかんじでみゝひゞいたものだつた。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
未来の如何いかなる「新しい詩」においても、和歌や俳句のレトリックする規範を離れて、日本語の詩があり得るとは考えられない。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「生きて働く」という言葉が、如何いかにも肉体的に酷烈こくれつで、炎熱の下にあえぐようなひびきを持っている。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
……それをのまゝに見えるけれど、如何いかに奇を好めばと云つても、女の形に案山子かかしこしらへるものはない。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
極暑ごくしょの、ひでりと言ふのに、たとひ如何いかなる人気にせよ、湧くの、えるのなどは、口にするも暑くるしい。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
が、沼南の応対は普通の社交家のうわすべりのした如才なさと違って如何いかにも真率に打解けて対手を育服さした。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
加藤温泉とて、思いがけずも、一軒の家あるに、如何いかなる泉質かと鼻にて先ず知りしが、手を入れて、硫黄泉なるを確めぬ。
層雲峡より大雪山へ (新字新仮名) / 大町桂月(著)
が、管絃楽オオケストラの音と一しょに、電燈の光が青くなったり赤くなったりする工合は如何いかにも浅草によく似ている。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
長い話のあと、二人はこんな事を云つて、コオヒイを女中に持つて来させて、如何いかにもなつかしさうな間柄のやうであつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
頬紅ほゝべにを赤くつけてゐると思つたのは、さうではなくて、生地きぢからの頬の赤さで如何いかにも山間の女らしく見えた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
はぬ浮世うきよ樣々さま/″\には如何いかなることやひそむらん、いまむかしのなみだたね
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その上、女は如何いかに思い切った女でも、感情上中途半端なものであると信じている代助には、それが別段不平にも思えなかった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
如何いか万法ばんぱふ流転るてんするとはいへ、かういふ変化の絶えない都会は世界中にも珍らしいであらう。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
如何いかに『れぷろぼす』。おぬしは何として、かやうな所に居るぞ。」とあつたれば、山男は今更ながら、滝のやうに涙を流いて、
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おのれの主人が如何いかに苛刻であっても、尚、自分に、視ることや聴くことや呼吸すること迄禁じないから有難いと思っていた。
南島譚:01 幸福 (新字新仮名) / 中島敦(著)
先生のたけは日本人並であつたが、髮の毛が赤く縮れた上に、眼が深くくぼんでゐて、如何いかにも神經質らしい人に見えた。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
その糞眞面目な、如何いかにももつともらしい先生の樣子を見てゐると、流石さすがに吹き出すのははばかられたのである。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
女房の喘息ぜんそくなどはどうなっても構わないといった風のその調子が、如何いかにもこの男の特性をよく現わしていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
が、それには一応何時いつもの須山らしい調子があるようで、しかし如何いかにも取ってつけたただならぬさがあった。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
彼は不自然におさえられていた子供等の性質が如何いかに急激に祖母さんや久米の温情の下にゆるめられたかを見た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ことに近代の科学は何の容赦もなく、如何いかなる場合にも抵抗しない彼女を、幽閉の憂目にさえわせようとした。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
海賊かいぞくども如何いかにして探知たんちするものかはらぬがそのねらさだめるふね
大「何うか御在府中御遠慮なくおいで下されば、清左衞門は如何いかばかりの悦びか知れません、芸者はどれがお気に入りました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
息気いきはつまる、冷汗は流れる、顔はあかくなる、如何いかにしても言切れぬ。しばらく無言でいて、更らに出直おして、
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
此処に於て吾人は、日本詩壇に於ける最近の自由詩が、いつ如何いかにして始まったかを、当初の歴史について調べてみよう。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
如何いかに鉄道が拡がっても製糸工場が増しても、まだまだそこらの山陰や川口にはこんな浴場はいくらも残っているだろう。
電車と風呂 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
心ここにあらざれば如何いかなる美味ものんどくだらず、今や捕吏ほりの来らんか、今や爆発のひびき聞えん
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
如何いかに、足下あしもと大々蜈〓だい/″\むかでがのたくツてる――とおもつたのはつか
大体に潔癖な方ですから、生物を食べなくなってからの先生は、如何いかなる例外もなく良く煮た物しか召し上がらなかった。
泉鏡花先生のこと (新字新仮名) / 小村雪岱(著)
政治界せいぢかい經濟界けいざいかいまた知識界ちしきかい如何いかなる部分ぶぶんにも制限せいげんされざる
またほかの書生がこんな事に出会ったりなどして、如何いかにも気味がるかったから、安値やすくってよかったが
怪物屋敷 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)
お杉と山〓との死は市郎の申立もうしたてにって事情判明したが、安行は如何いかにして殺されたかく判らぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
また小松や小灌木の枝には「さるおがせ」がひげをたれているところを見ると、この渓谷の如何いかに霧深いかを想像させる。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
るからしてすみれいろつやゝかにみつのやうなかほりがして如何いかにも甘味うまさうである。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それはまたどこかの庭鳥にわとりがのんびりとときを作っているなかに、如何いかにも物ものしく聞えるのです。
女仙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それはいずれも本能のさせる業ではあるけれども、愛するより憎むことが如何いかに楽しからぬものであるかを知って苦しまねばならぬ。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そこで兇漢は彼の計画を齟齬そごせしめ、あの宝石を奪われたのを知った時、如何いかに之を取返そうと誓ったでしょう。
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
仁平にんぺい久壽きうじゆの盛りの頃には、六條判官殿、如何いかでか其の一族の今日こんにちあるを思はれんや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
暗い水の上に、小舟が蚊帳を吊って、ランプをとぼしているのが如何いかにも涼しそうだ。雨あがりのせいか、海辺はひっそりしている。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
ましてをんなともにさる人あらば如何いかばかり嬉しからん、みづからいづるにかたからばふみにてもおこせかし
月の夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
又彼等の愛国、愛郷、孝悌の情操がだけ根強くて年年ねんねん祖国を富ませて居る事が如何いかに大きいか。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「ふむ、頭目の幸運てえものさ。このおれ以外の如何いかなる名医にかけても、あの怪我人けがにんはあと一時間と生命がもたないね」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
如何いかなる件でありまするか、御遠慮なくつしやつて下ださい」篠田は火箸ひばしもて灰かきならしつゝあり、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
如何いかに一八六〇年代の日本の女でも、処女や妻の貞操がそれほど立派りつぱに保たれたといふことは、信用出来ないのに違ひない。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
常知つねしらぬみち長路ながてをくれぐれと如何いかにかかむ糧米かりてしに 〔巻五・八八八〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
怪我けが過失あやまち病気びやうきなら格別かくべつ、……如何いか虚気うつけなればとつて、」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
室内しつない自分じぶん唯一人たゞひとり、と意識いしきするのは如何いか愉快ゆくわいつたらう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
両岸からは如何いかに高く藤蔓を張っても、其中心に当る点は、自然々々にたるみが出来て水面近く垂れているので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
地殻層上の力、そのてこ如何いかに強しといへども、又動かすに由なし、人生最大の権威、一にこの信念の巌上に建てらる。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と笑いながら言う言葉のうちには如何いかにしてもお登和嬢をその時の協力者たらしめんとの意分明ぶんめいに聞ゆ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
流れている河水は、内地にあっては如何いかなる時も凍らぬのが普通であるから、この溝へ入れた雪は忽ち溶けて流れてしまうのである。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
然らば合理的の事実が如何いかにして不合理の物語として現われているかというと、一つの解釈は、それは譬喩ひゆだというのである。
神代史の研究法 (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
ということになるのだが、如何いかになんでも人間である。岩手山の熊の子ではないから、はだしというのは、ひどすぎる。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
大学の助手時代初給十五円を得ていたが、何せ、如何いかに物価が安い時代とはいえ、一家の食費にも足りない有様だった。
この警鐘を聞くことなしに生きていられたなら、――血を盛る袋が、時を盛る袋の用を兼ねなかったなら、如何いかに自分は気楽だろう。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
人間の心が、如何いかにたよりない、そして又不思議なものだといった風の、一寸考えさせられるものを含んでいるのだよ。
一人二役 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それが、電車もなくなろうというこの夜更けに、暢気相のんきそうに気候の話などしているのは、如何いかにも変だった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
赤穂あこうの城を退去して以来、二年に近い月日を、如何いかに彼は焦慮と画策かくさくとのうちに、ついやした事であろう。
或日の大石内蔵助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
こんな具合にしてやっと東京に落付おちついた健三は、物質的に見た自分の、如何いかにも貧弱なのに気が付いた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
如何いかにも古風こふうらしい一個ひとり英國人エイこくじんつてつたが、この活劇ありさまるより
惣「斬ってしまえ、無礼至極な奴だ、御前を何と心得る、如何いかに物を心得んとは申しながら、余りと申せば乱暴狼藉」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
生きた人間の頭が、その時突然現はれて又隠れたのは如何いかにも恐ろしかつた、がそれが又同時に非常に可笑しかつた。
植物園は如何いかにも大規模に※帯植物の有らゆる種類を集めて居て、東京の植物園などはこれに比べると不親切極まると云つてよい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
如何いかに踏み迷っても、ひとたび国難到来すれば、ひなの親鳥の周囲につどうが如く、一切を捨てて皇室に帰一し奉る。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
籠城でもした末に百計尽き力乏しくなつてならばいざ知らず、随分いやな事をしたものだが、如何いかに将門勇猛なりとも此には閉口した。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
欺瞞者が如何いかに私を欺くとも、私が考えるかぎり、私がある、コーギトー・エルゴー・スムの命題に達したのである。
デカルト哲学について (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
従つて美しいと云ふことから言へば、彼等の作品にあふれた空気は如何いかにも美しい(勿論多少頽廃たいはいした)ものであらう。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
で、如何いかに、挙措きょそを解放するにしても、常にある程度の収攬しゅうらんを、おのずから自分の上に忘れてはいけません。
女性の不平とよろこび (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
如何いかにして此の事件が起り、如何にして彼らの知らない結末に終ったか? たった二人だけがそれを語る資格がある。
近代文学とは如何いかなるものか? 反逆性ある文学である。日本の探偵小説家に、反骨の無いのはウンザリものである。
所謂いわゆるバラック建ての仮普請かりぶしんが、如何いかに火の廻りが早いものか、一寸ちょっと想像がつかぬ。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
one ewho is at home in every plac(如何いかなる場所ばしよをも我家わがいへとするひと
その声が如何いかにも死んだ人の声に似ている。いつもその天総寺へ遊びに来るたんびに、そう云う風にその人は呼んでいたそうです。
□本居士 (新字新仮名) / 本田親二(著)
眼で見ればすぐ分るくらいの差異が、精密な測定をすればかえって分らなくなるというのは、如何いかにも妙な話である。
もしそれが盲目的な生活である場合には、未来の生活が如何いかなる姿を現ずるかは初から問うところでないかも知れぬ。
歴史の矛盾性 (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
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