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如何
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どん
ふりがな文庫
“
如何
(
どん
)” の例文
『オヤそう、
如何
(
どん
)
な顔をして居て? 私も見たいものだ。』と里子は
何処
(
どこ
)
までも冷かしてかゝった。すると母は
凄
(
すご
)
いほど顔色を変えて
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
犬に眼鏡をかけさせたら
如何
(
どん
)
な顔になるだろうと思って掛けてやった。少しも似合わない。するとポチは隣の猫を見て追駆けて行った。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
その戰爭の結果が
如何
(
どん
)
な事になるかを考へる者すら無いといふ有樣だつた。さうして議會も國民と全く同じ事をやつたに過ぎないのである。
大硯君足下
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
如何
(
どん
)
な詰らぬ事でも全氣全念で太閤は之を取り行つたに相違ない。で、其點を信長が見て取つて段々に採用したに相違無い。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
然
(
しか
)
し
勘次
(
かんじ
)
自身
(
じしん
)
には
如何
(
どん
)
な
種類
(
しゆるゐ
)
の
物
(
もの
)
でも
現在
(
げんざい
)
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
與
(
あた
)
へ
得
(
う
)
る
滿足
(
まんぞく
)
の
程度
(
ていど
)
は、
失
(
うしな
)
うたお
品
(
しな
)
を
追憶
(
つゐおく
)
することから
享
(
う
)
ける
哀愁
(
あいしう
)
の十
分
(
ぶん
)
の一にも
及
(
およ
)
ばない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
また葬式
一切
(
いっさい
)
の費用に関しても、
最早
(
もはや
)
自分の衣類道具も片なくなっている
際
(
さい
)
でもあるし、
如何
(
どん
)
な事をするかも知れない
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
「そうでしょう。人の感情には程度があるもので、
如何
(
どん
)
な場合にも身体に障るほど激動することは、まあないですね。」
二つの途
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
此話が発展したら、
如何
(
どん
)
な面白い話になるのだか分らんのだけれど、
其様
(
そん
)
な時に限って
生憎
(
あいにく
)
と、茶の間
辺
(
あたり
)
で伯母さんの奥さんの意地悪が私を呼ぶ
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
安さんは
大抵
(
たいてい
)
甲州街道南裏の
稲荷
(
いなり
)
の宮に住んで居たそうだ。埋葬は高井戸でしたと云うが、
如何
(
どん
)
な
臨終
(
りんじゅう
)
であったやら。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
何時
(
いつ
)
、
何處
(
どこ
)
で、
如何
(
どう
)
して
逢
(
あ
)
うて、
如何
(
どう
)
言寄
(
いひよ
)
って、
如何
(
どん
)
な
誓言
(
せいごん
)
をしたかは、
歩
(
ある
)
きながら
話
(
はな
)
しませうほどに、
先
(
ま
)
づ
承引
(
しょういん
)
して
下
(
くだ
)
され、
今日
(
けふ
)
婚禮
(
こんれい
)
さすることを。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
一躰
(
いったい
)
自分の以前には
如何
(
どん
)
な人が住んでおったかと訊ねたが、初めの内は
言
(
げん
)
を左右にして
中々
(
なかなか
)
に真相を云わなかったが
終
(
つい
)
にこう白状した、その
談
(
はなし
)
によると
暗夜の白髪
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
茫漠たる想ひにばかり酔つてゐる己れの存在が周囲の者の内心に
如何
(
どん
)
な悲しみを与へてゐることだらう——そんな弱々しく尤もらしい屈托などにまで走つた。
雪景色
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
彼女の品行が果して
如何
(
どん
)
なものであったかという事は、あの惨劇に依ってはしなくも暴露されたのでした。
彼が殺したか
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
私は母のためならば、
如何
(
どん
)
な寒い日にも、
竹屋
(
たけや
)
の渡しを渡って、江戸名物の
桜餅
(
さくらもち
)
を買って来ましょう。
監獄署の裏
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
随分
生皮
(
いきがわ
)
も
剥
(
はが
)
れよう、
傷
(
て
)
を負うた
脚
(
あし
)
を
火炙
(
ひあぶり
)
にもされよう……それしきは
未
(
まだ
)
な事、こういう事にかけては頗る思付の
好
(
い
)
い
渠奴等
(
きゃつら
)
の事、
如何
(
どん
)
な事をするか
知
(
しれ
)
たものでない。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
軍人と辛苦をともにして、
如何
(
どん
)
な難事にも耐える精神を養うのだ、というのだ。危い、危い、健は然し今ではもう行く気がしていなかった。——云うことだけは立派だ。
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
何様
(
どん
)
なことか知らぬが尽かしゃしないよ、僕は君というものが好いんだから仮令これまでに
如何
(
どん
)
なことをしていようとも何様な素姓であろうとも差支えないじゃないか。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
貴下
(
あなた
)
は
海上
(
かいじやう
)
の
法則
(
ほうそく
)
を
知
(
し
)
りませんか、たとへ
如何
(
どん
)
な
事
(
こと
)
があらうとも
船員
(
せんゐん
)
以外
(
いぐわい
)
の
者
(
もの
)
が
其
(
それ
)
に
嘴
(
くちばし
)
を
容
(
ゐ
)
れる
權利
(
けんり
)
が
無
(
な
)
いです、また
私
(
わたくし
)
は
貴下
(
あなた
)
から
其樣
(
そん
)
な
報告
(
ほうこく
)
を
受
(
う
)
ける
義務
(
ぎむ
)
が
無
(
な
)
いです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
樣
(
やう
)
な
易
(
やす
)
い
書物
(
しよもつ
)
に
向
(
むか
)
つても
意味
(
いみ
)
が
容易
(
ようい
)
に
取
(
とれ
)
ない、
尤
(
もつと
)
も
唯
(
た
)
だ
直譯
(
ちよくやく
)
して
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
はどうか
解
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしいが、
後
(
あと
)
で
如何
(
どん
)
な
意味
(
いみ
)
かと
糺
(
たゞ
)
して
見
(
み
)
ると
殆
(
ほとん
)
ど
解
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
ないやうである。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
生活の純真な芽に
如何
(
どん
)
な苦痛を与えるのか、其を知ろうともしないのだ。無責任な人々よ。
日記:05 一九一九年(大正八年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
此手紙以外
(
このてがみいぐわい
)
に、
女
(
をんな
)
の
肉
(
にく
)
には、
如何
(
どん
)
な
秘密
(
ひみつ
)
が
痕
(
あと
)
つけられてあるか、
其
(
それ
)
は一
切
(
さい
)
解
(
わか
)
らぬ。
心
(
こゝろ
)
の
奥
(
おく
)
に、
如何
(
どん
)
な
恋
(
こひ
)
が
封
(
ふう
)
じ
込
(
こ
)
めてあるか、
其
(
それ
)
も
固
(
もと
)
より
解
(
わか
)
らぬ。
私
(
わたし
)
の
想像
(
さうぞう
)
は
可恐
(
おそろ
)
しく
鋭
(
するど
)
くなつて
来
(
き
)
た。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
ソレでモウ自分の一身は
何処
(
どこ
)
に行て
如何
(
どん
)
な
辛苦
(
しんく
)
も
厭
(
いと
)
わぬ、
唯
(
ただ
)
この中津に居ないで
如何
(
どう
)
かして出て
行
(
ゆ
)
きたいものだと、独り
夫
(
そ
)
ればかり祈って居た処が、とうと長崎に行くことが出来ました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
環境には目に見えない魂があつて、それがその環境の人間のする
如何
(
どん
)
なものにも現はれてゐるといひ、これを離れると個人はその生活の活力を失ふと、地方主義者のマウリス・バレエスはいふ。
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
あゝ、生れた村は
藁葺
(
わらぶき
)
荒壁
(
あらかべ
)
の沼の中の痩村だけれど、此儘帰れたら
如何
(
どん
)
なに嬉しからう! たゞ、しかし、帰つたとて仕方がない。
椋助
(
むくすけ
)
だの馬鹿だのと人は言ふけれど、ミハイロは
能
(
よ
)
く心得てゐる。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
彼は「今では、
最早
(
もはや
)
馴れましたが、
此処
(
ここ
)
へ来た当座は、実に身の毛も
竦立
(
よだ
)
つ様な恐ろしい事が、度々ありました」というので、弟は
膝
(
ひざ
)
を進めて、「
一躰
(
いったい
)
、それは
如何
(
どん
)
な事だった」と
強
(
し
)
いて訊ねたので
死体室
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
……ほんとにお嫁になど行かないで兄さんや姉さんを手伝った方が
如何
(
どん
)
なに
可
(
よ
)
かったか今では
真実
(
ほんと
)
に後悔していますのよ。
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
如何
(
どん
)
なに馬鹿であらうと、無智であらうと、法螺吹きであらうと、取得のない酔払ひであらうと、多くの愚と悪の同意語で形容すべき人間であらうとも——。
鏡地獄
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
ロミオ アーメン、アーメン!
如何
(
どん
)
な
悲哀
(
かなしみ
)
が
來
(
こ
)
ようとも、
姫
(
ひめ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
る
嬉
(
うれ
)
しさの
其
(
その
)
刹那
(
せつな
)
には
易
(
かへ
)
られない。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其後白と黒との間に
如何
(
どん
)
な黙契が出来たのか、白はあまり黒の
来遊
(
らいゆう
)
を拒まなくなった。白を
貰
(
もら
)
って来てくれた大工が、
牛乳
(
ぎゅうにゅう
)
車
(
ぐるま
)
の空箱を白の寝床に買うて来てくれた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
此
(
この
)
自動鐵檻車
(
じどうてつおりのくるま
)
が
出來
(
でき
)
て
見
(
み
)
なさい、
如何
(
どん
)
な
危險
(
きけん
)
な
塲所
(
ばしよ
)
だつて
平氣
(
へいき
)
なもんです、
猛狒
(
ゴリラ
)
や
獅子
(
しゝ
)
が
行列
(
ぎようれつ
)
を
立
(
た
)
てゝ
襲
(
おそ
)
つて
來
(
き
)
た
所
(
ところ
)
で、
此方
(
こつち
)
は
鐵檻車
(
てつおりぐるま
)
の
中
(
なか
)
から
猛獸
(
まうじう
)
共
(
ども
)
の
惡相
(
あくさう
)
を
目掛
(
めが
)
けて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
無論まだ死ぬという事が
如何
(
どん
)
な事だか
能
(
よ
)
くは分らなかったが、唯何となく斯う奥の知れぬ真暗な穴のような処へ入る事のように思われて、日頃から
可怕
(
おっかな
)
がっていたのだが
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「無理もない、ねえ。……が一体
如何
(
どん
)
な人間だった? 本当の名を言って御覧。」
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
この
猿松
(
さるまつ
)
め馬鹿野郎めと
独
(
ひと
)
り心の中で
罵
(
ののし
)
り、ソレカラ山本の家にも事実は云われぬ、
若
(
も
)
し
是
(
こ
)
れが
顕
(
あら
)
われて奥平の
不面目
(
ふめんもく
)
にもなれば、
禍
(
わざわい
)
は
却
(
かえっ
)
て私の身に
降
(
ふっ
)
て来て
如何
(
どん
)
な目に逢うか知れない
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
何の罪がある? 何の報いで
咽喉
(
のど
)
の
焦付
(
こげつ
)
きそうなこの
渇
(
かわ
)
き?
渇
(
かわ
)
く!
渇
(
かわ
)
くとは
如何
(
どん
)
なものか、御存じですかい? ルーマニヤを通る時は、百何十度という恐ろしい熱天に毎日十里
宛
(
ずつ
)
行軍したッけが
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
私
(
わたくし
)
はこの
頃
(
ごろ
)
になつて
益々
(
ます/\
)
感
(
かん
)
ずることは、
人
(
ひと
)
は
如何
(
どん
)
な
場合
(
ばあひ
)
に
居
(
ゐ
)
ても
常
(
つね
)
に
樂
(
たの
)
しい
心
(
こゝろ
)
を
持
(
もつ
)
て
其仕事
(
そのしごと
)
をすることが
出來
(
でき
)
れば、
則
(
すなは
)
ち
其人
(
そのひと
)
は
眞
(
まこと
)
の
幸福
(
かうふく
)
な
人
(
ひと
)
といひ
得
(
う
)
ることだ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
目
(
め
)
を
失
(
なく
)
した
男
(
をとこ
)
が、
其
(
その
)
失
(
なく
)
した
目
(
め
)
といふ
寶
(
たから
)
をば
忘
(
わす
)
れぬ
例
(
ためし
)
。
如何
(
どん
)
な
拔群
(
ばつくん
)
な
美人
(
びじん
)
をお
見
(
み
)
せあっても、それは
只
(
たゞ
)
其
(
その
)
拔群
(
ばつくん
)
な
美
(
び
)
をも
拔
(
ぬ
)
く
拔群
(
ばつくん
)
な
美人
(
びじん
)
を
思出
(
おもひだ
)
さす
備忘帳
(
おぼえちゃう
)
に
過
(
す
)
ぎぬであらう。さらば。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
此哲人は
如何
(
どん
)
な事を言っている。クロイツェル、ソナタの跋に、理想の完全に実行し得べきは真の理想でない。完全に実行し得られねばこそ理想だ。
不犯
(
ふぼん
)
は
基督教
(
キリストきょう
)
の理想である。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
宜
(
よろ
)
しい
如何
(
どん
)
な事でも書くと云うから、
云々
(
うんぬん
)
今後屹度勉強する、
若
(
も
)
し違約をすれば坊主にされても
苦
(
くるし
)
からずと云う証文を書かせて私の手に
取
(
とっ
)
て置て、約束の通りに毎日別段に教えて居た所が
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
如何
(
どん
)
な下等の人間でも口にしさうもない幾つかの雑言を繰り反してゐるうちに、このうちの何れでも好いから、一つはつきり相手に悟れるやうに叫んで見たいな——などと思つてゐるうちに
鏡地獄
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
死人
(
しにん
)
のやうな
顏
(
かほ
)
をして
僕
(
ぼく
)
の
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たのを
見
(
み
)
て、
宿
(
やど
)
の
者
(
もの
)
は
如何
(
どん
)
なに
驚
(
おどろ
)
いたらう。
其驚
(
そのおどろき
)
よりも
僕
(
ぼく
)
の
驚
(
おどろ
)
いたのは
此日
(
このひ
)
お
絹
(
きぬ
)
が
來
(
き
)
たが、
午後
(
ごゝ
)
又
(
また
)
實家
(
じつか
)
へ
歸
(
かへ
)
つたとの
事
(
こと
)
である。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それこそ
如何
(
どん
)
な酷い目に遇ふか? 想つたゞけでも竦然とするし
鏡地獄
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
『それでは
先
(
ま
)
づ
如何
(
どん
)
な
事
(
こと
)
を
爲
(
な
)
せば
可
(
よ
)
ろしう
御座
(
ござ
)
いましよう。』と
問
(
と
)
ひました。
老人
(
らうじん
)
は
目
(
め
)
を
閉
(
と
)
ぢたまゝ
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
僕
(
ぼく
)
は
溪流
(
けいりう
)
に
沿
(
そ
)
ふて
此
(
この
)
淋
(
さび
)
しい
往來
(
わうらい
)
を
當
(
あて
)
もなく
歩
(
あ
)
るいた。
流
(
ながれ
)
を
下
(
くだ
)
つて
行
(
ゆ
)
くも二三
丁
(
ちやう
)
、
上
(
のぼ
)
れば一
丁
(
ちやう
)
、
其中
(
そのなか
)
にペンキで塗つた
橋
(
はし
)
がある、
其間
(
そのあひだ
)
を、
如何
(
どん
)
な
心地
(
こゝち
)
で
僕
(
ぼく
)
はぶらついたらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『イヤ私だって不動様を信じないとは限りません。だから
母上
(
おっかさん
)
まア
其
(
その
)
理由
(
いわれ
)
を話て下さいな。
如何
(
どん
)
なことか知りませんが、親子の間だから
少
(
すこし
)
も
明
(
あか
)
されないようなことは無いでしょう。』
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
小田原
(
をだはら
)
を
通
(
とほ
)
る
時
(
とき
)
、
僕
(
ぼく
)
は
如何
(
どん
)
な
感
(
かん
)
があるだらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“如何”で始まる語句
如何様
如何樣
如何程
如何那
如何許
如何成
如何敷
如何計
如何云
如何処