“黒穂”の読み方と例文
読み方割合
くろんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一生安楽に暮される守護符おまもりになる……というので……もっとも雁八はその貰うた黒穂くろんぼ白湯さゆで飲んだと申しましたが……ハハハ……
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
麦の穂が出る頃になると藤六は、やはり店に人の来ない時分を見計らって、家の周囲の麦畑へ出て、熱心に麦の黒穂くろんぼを摘んでいる事があった。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「第一、先般、御承知の一パイ屋の藤六老爺おやじが死にました時に仏壇の中から古い人間の頭蓋骨と、麦の黒穂くろんぼが出た事は、御記憶で御座いましょう」
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)