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如何
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いかゞ
ふりがな文庫
“
如何
(
いかゞ
)” の例文
善「左様なまねをするから打擲したが
如何
(
いかゞ
)
致した、汝はな此の
後
(
ご
)
斯様
(
かよう
)
な所へ立廻ると許さぬから左様心得ろ、
痴呆
(
たわけ
)
め、早く帰れ/\」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
殊勝
(
しゆしよう
)
らしく
聞
(
きこ
)
えて
如何
(
いかゞ
)
ですけれども、
道中
(
だうちう
)
、
宮
(
みや
)
、
社
(
やしろ
)
、
祠
(
ほこら
)
のある
處
(
ところ
)
へは、
屹
(
きつ
)
と
持合
(
もちあは
)
せた
藥
(
くすり
)
の
中
(
なか
)
の、
何種
(
なにしゆ
)
のか、
一包
(
ひとつゝみ
)
づゝを
備
(
そな
)
へました。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
能因 そこで好い頃を見はからつて、能因は奧州の旅から歸つたと披露すれば、大勢の人があつまつて來て、きて道中は
如何
(
いかゞ
)
でござつた。
能因法師
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其方儀天一坊身分
聢
(
しか
)
と相糺さず
萬事
(
ばんじ
)
華麗
(
くわれい
)
の
體
(
てい
)
たらく有しを
如何
(
いかゞ
)
相心得居申候や
訴
(
うつた
)
へもせず
役儀
(
やくぎ
)
をも
勤
(
つとめ
)
ながら心付ざる段不屆に付退役申付る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
やがて私が妹から伝授の
如何
(
いかゞ
)
わしい
勧進帳
(
かんじんちょう
)
を唸り出すと、二人とも負けない気になって義太夫やら
端唄
(
はうた
)
やらを怒鳴り立てた。
The Affair of Two Watches
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
貪りて谷へ轉げ落ちしにあらずや此谷に落たるを救ひ上げんには三人の帶を繋ぐとも屆くまじ
如何
(
いかゞ
)
はせんと谷底を覗き見ながら雨を
凌
(
しの
)
ぎて
上
(
のぼ
)
る
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
御身の御両親も、わが父君も家道不取締の
廉
(
かど
)
を以て程なく家碌を召し放され給ひつ。そが中に御身の御両親、御兄弟の御行末は
如何
(
いかゞ
)
ありけむ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
『
貴方
(
あなた
)
に
少々
(
せう/\
)
お
願
(
ねがひ
)
が
有
(
あ
)
つて
出
(
で
)
たのですが、
何卒
(
どうぞ
)
貴方
(
あなた
)
は
私
(
わたくし
)
と一つ
立合診察
(
たちあひしんさつ
)
を
爲
(
し
)
ては
下
(
くだ
)
さらんか、
如何
(
いかゞ
)
でせう。』と、
然
(
さ
)
り
氣
(
げ
)
なくハヾトフは
云
(
い
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
如何
(
いかゞ
)
でげせう、これでも先生方のお気には召しますまいかな、
俺
(
あつし
)
としては
相応
(
かなり
)
趣向も
凝
(
こら
)
した積りなんでげすが……」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
在来の
如何
(
いかゞ
)
はしい日本通と
異
(
ちが
)
つて
大分
(
だいぶ
)
に精細な所まで研究が
行
(
ゆき
)
届いてるらしく、
貞奴
(
さだやつこ
)
の語がヱレン氏の口から出ると「
彼女
(
あのをんな
)
は俳優でない、芸者である」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「
先達
(
せんだつ
)
ての歌舞伎座は
如何
(
いかゞ
)
でした」と梅子が
聞
(
き
)
いた時、令嬢は何とも答へなかつた。代助には
夫
(
それ
)
が劇を
解
(
かい
)
しないと云ふより、劇を軽蔑してゐる様に取れた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
るに
今日
(
こんにち
)
の
状態
(
ぜうたい
)
は
如何
(
いかゞ
)
であるか、
外語研究
(
ぐわいごけんきう
)
の
旺盛
(
わうせい
)
はまことに
結構
(
けつこう
)
であるが、一
轉
(
てん
)
して
漫然
(
まんぜん
)
たる
外語崇拜
(
ぐわいごすうはい
)
となり、
母語
(
ぼご
)
の
輕侮
(
けいぶ
)
となり、
理由
(
りいう
)
なくして
母語
(
ぼご
)
を
捨
(
す
)
て
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
我口より申すは
如何
(
いかゞ
)
なものなれども、二十を越えてはや三歳にもなりたれば、家に洒掃の妻なくては
萬
(
よろづ
)
に
事
(
こと
)
缺
(
か
)
けて
快
(
こゝろよ
)
からず、幸ひ時頼
見定
(
みさだ
)
め置きし
女子
(
をなご
)
有れば
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
「津軽屋
如何
(
いかゞ
)
。春来は不快とやら承候。これも死なぬ
疾
(
やまひ
)
にもや
候覧
(
さふらふらむ
)
。何様宜奉願上候。市野翁いかが。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「毛利君
如何
(
いかゞ
)
です?」と、いかにも皮肉な口調で、幾度も先生に迫ったものだ。けれども、人間に直接実験して見せて貰わないうちは、先生も
兜
(
かぶと
)
をぬぐことが出来ない。
闘争
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
『
御機嫌
(
ごきげん
)
如何
(
いかゞ
)
に
在
(
ゐ
)
らせられますか、
陛下
(
へいか
)
よ!』
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
が
低
(
ひく
)
い
脾弱
(
ひよわ
)
い
聲
(
こゑ
)
でお
伺
(
うかゞ
)
ひ
申上
(
まをしあ
)
げました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其處
(
そこ
)
で、
貴方
(
あなた
)
に
勸
(
すゝ
)
めるのです
貴方
(
あなた
)
は
石炭焚
(
せきたんた
)
きだの、
料理方
(
れうりかた
)
だのつて、
其樣
(
そん
)
な
馬鹿
(
ばか
)
な
眞似
(
まね
)
が
出來
(
でき
)
るもので
無
(
な
)
いから、それよりは、
此
(
この
)
鐵檻車
(
てつおりぐるま
)
の
製造
(
せいぞう
)
にお
着手
(
かゝり
)
なすつては
如何
(
いかゞ
)
です
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
如何
(
いかゞ
)
でした? あなた、車ではさぞ御退屈でしたらうねえ。ジョンは、それは
悠
(
ゆつ
)
くり走らせますから。お寒うございましたでせう、さ、どうぞ火の傍へお出で下さいまし。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ゆうしは浪の
上
(
うえ
)
の
御帰
(
おんかえ
)
り
御館
(
おんやかた
)
の
首尾
(
しゅび
)
如何
(
いかゞ
)
此方
(
こなた
)
にては
忘
(
わす
)
れねばこそ
思
(
おも
)
い
出
(
いだ
)
さず
候
(
そろ
)
かしく
松の操美人の生埋:01 序
(新字新仮名)
/
宇田川文海
(著)
最初
(
はじめ
)
いひ
出
(
いで
)
し
時
(
とき
)
にやふやながら
結局
(
つまり
)
は
宜
(
よ
)
しと
有
(
あり
)
し
言葉
(
ことば
)
を
頼
(
たの
)
みに、
又
(
また
)
の
機嫌
(
きげん
)
むつかしければ
五月蠅
(
うるさく
)
いひては
却
(
かへ
)
りて
如何
(
いかゞ
)
と
今日
(
けふ
)
までも
我慢
(
がまん
)
しけれど、
約束
(
やくそく
)
は
今日
(
けふ
)
と
言
(
い
)
ふ
大晦日
(
おほみそか
)
のひる
前
(
まへ
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
(
わ
)
が
品川
(
しながは
)
の
住居
(
じうきよ
)
から
遠
(
とほ
)
くもあらぬ
桐
(
きり
)
ヶ
谷
(
や
)
の
村
(
むら
)
、
其所
(
そこ
)
に
在
(
あ
)
る
氷川神社
(
ひがはじんじや
)
の
境内
(
けいだい
)
に、
瀧
(
たき
)
と
名
(
な
)
に
呼
(
よ
)
ぶも
如何
(
いかゞ
)
であるが、一
日
(
にち
)
の
暑
(
しよ
)
を
避
(
さ
)
けるに
適
(
てき
)
して
居
(
ゐ
)
る
靜地
(
せいち
)
に、
清水
(
しみづ
)
の
人造瀧
(
じんざうたき
)
が
懸
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
るので
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「
如何
(
いかゞ
)
なもんでござんせうね
此
(
こ
)
れは」
内儀
(
かみ
)
さんは
微笑
(
びせう
)
を
含
(
ふく
)
んで
巡査
(
じゆんさ
)
に
向
(
むか
)
つていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
引返して駅前から電車で大仏、観音、それだけで三時間位はかゝるだらうと思ふから、江の島へ廻つては余程急いでも夕方になるでせうと思ひますから、さう云ふ順序になさつては
如何
(
いかゞ
)
ですかと
椎の若葉
(新字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
摺沢 (大きな鞄を抱へて上つて来る)
如何
(
いかゞ
)
です。益々御盛大で……。
雅俗貧困譜
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
兩國の
如何
(
いかゞ
)
はしい見世物の
看板
(
かんばん
)
を、口を開いて眺めて居る、田舍の人の財布などを
狙
(
ねら
)
ふのは、面白くも何んともないばかりでなく、折角
稼
(
かせ
)
ぎ溜めて江戸見物に來た人達の、大事な旅費まで盜るのは
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『お
衣服
(
めし
)
をお
着更
(
きかへ
)
になつてから
召上
(
めしあが
)
つたら
如何
(
いかゞ
)
で
御座
(
ござ
)
います。』と
房
(
ふさ
)
は主人の窮屈さうな様子を見て、恐る/\言つた。
御気慊
(
ごきげん
)
を取る
積
(
つもり
)
でもあつた。
何故
(
なぜ
)
主人が
不気慊
(
ふきげん
)
であるかも
略
(
ほゞ
)
知つて居るので。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
先刻判事が向いに
遣
(
やり
)
しと云いたる医官二名出張し来りて此時までも
共々
(
とも/″\
)
に手を取りて老人の死骸を
検
(
あらた
)
め居たれば余は一方に気の揉める
中
(
うち
)
にも又一方に医官が検査の結果
如何
(
いかゞ
)
と
殆
(
ほとん
)
ど心配の思いに堪えず
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
この材料に依つて何か面白い探偵小説を作つてみては
如何
(
いかゞ
)
?
探偵小説の魅力
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「
如何
(
いかゞ
)
ですか? 少しは躯が軽くなりましたか?」
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
「その後
如何
(
いかゞ
)
でせうか」
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
ヘイ、
色々
(
いろ/\
)
に
介抱
(
かいはう
)
いたしましたが
気
(
き
)
が
附
(
つ
)
きませぬ、
此上
(
このうへ
)
は
如何
(
いかゞ
)
いたしませう。殿「イヤ、
全
(
まつた
)
く
生体
(
しやうたい
)
なければ
幸
(
さひは
)
ひぢやて、
今度
(
こんど
)
は
解剖
(
ふわけ
)
ぢや。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御調べ願ひ夫の
惡名
(
あくみやう
)
雪
(
すゝ
)
ぐべし忠兵衞殿には何處迄も
證據
(
しようこ
)
と成て下されと
直
(
すぐ
)
にも
駈出
(
かけだ
)
すお光が氣色此有樣に忠兵衞は
如何
(
いかゞ
)
なことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すると秀次の返辞には、扨も存知も寄らざる事を承り候もの
哉
(
かな
)
、
如何
(
いかゞ
)
して斯様なる企を可
二
存立
一
候哉、かく当城に在事も御芳恩之外に他なし。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「実は居士にお目に懸けたいと思つて、天よりも大きい編笠を持参いたしてござるが、
如何
(
いかゞ
)
取り計らひませう。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
時にお孃樣、なんだかお天氣がをかしくなつて參りましたから、そろ/\お歸りになつては
如何
(
いかゞ
)
でございます。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
随分
如何
(
いかゞ
)
はしい
飜刻物
(
ほんこくもの
)
も
混
(
まじ
)
つて居るが、
是丈
(
これだけ
)
多数に蒐集せられた
処
(
ところ
)
は英仏は勿論本国の日本にも無い事である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
妄
(
みだ
)
りに
外語
(
ぐわいご
)
を
濫用
(
らんよう
)
して
得意
(
とくい
)
とするの
風
(
ふう
)
が、一
日
(
にち
)
は一
日
(
にち
)
より
甚
(
はなは
)
だしきに
至
(
いた
)
つては、その
結果
(
けつくわ
)
は
如何
(
いかゞ
)
であらう。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
あのものをお
召
(
め
)
し
遊
(
あそ
)
ばし、
鸚鵡
(
あうむ
)
の
謎
(
なぞ
)
をお
問合
(
とひあ
)
はせなさいましては
如何
(
いかゞ
)
でせうか、と
其
(
そ
)
の
妼
(
こしもと
)
が
陳
(
の
)
べたんです。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
時
(
とき
)
は
丁度
(
ちやうど
)
四
時過
(
じす
)
ぎ。
毎
(
いつ
)
もなら
院長
(
ゐんちやう
)
は
自分
(
じぶん
)
の
室
(
へや
)
から
室
(
へや
)
へと
歩
(
ある
)
いてゐると、ダリユシカが、
麥酒
(
ビール
)
は
旦那樣
(
だんなさま
)
如何
(
いかゞ
)
ですか、と
問
(
と
)
ふ
刻限
(
こくげん
)
。
戸外
(
こぐわい
)
は
靜
(
しづか
)
に
晴渡
(
はれわた
)
つた
天氣
(
てんき
)
である。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
われ何となく心危ぶみて、自身に藤倉大和殿御夫婦を
訪
(
おとな
)
ひ、お奈美殿は藩内随一の御
綺倆
(
きりやう
)
とこそ承れ。いまだ一度の御見合ひを遂げざるに御本人の御心
如何
(
いかゞ
)
あらむ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
御氣分
(
おきぶん
)
は
如何
(
いかゞ
)
で
御座
(
ござ
)
います」と
清
(
きよ
)
が
御給仕
(
おきふじ
)
をしながら、しきりに
聞
(
き
)
いた。
御米
(
およね
)
は
大分
(
だいぶ
)
可
(
い
)
い
樣
(
やう
)
だつたので、
床
(
とこ
)
を
上
(
あ
)
げて
貰
(
もら
)
つて、
火鉢
(
ひばち
)
に
倚
(
よ
)
つたなり、
宗助
(
そうすけ
)
の
歸
(
かへ
)
りを
待
(
ま
)
ち
受
(
う
)
けた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
最期
(
さいご
)
の
用意
(
ようい
)
あはれ
短
(
みじか
)
き
契
(
ちぎ
)
りなるかな
井筒
(
ゐづゝ
)
にかけし
丈
(
たけ
)
くらべ
振
(
ふり
)
わけ
髮
(
がみ
)
のかみならねば
斯
(
か
)
くとも
如何
(
いかゞ
)
しら
紙
(
かみ
)
にあね
樣
(
さま
)
こさへて
遊
(
あそ
)
びし
頃
(
ころ
)
これは
君
(
きみ
)
さまこれは
我
(
われ
)
今日
(
けふ
)
は
芝居
(
しばゐ
)
へ
行
(
ゆ
)
くのなり
否
(
いや
)
花見
(
はなみ
)
の
方
(
はう
)
が
我
(
わ
)
れは
宜
(
よ
)
しと
戯
(
たはむ
)
れ
交
(
か
)
はせしそれ
一
(
ひと
)
つも
願
(
ねが
)
ひの
叶
(
かな
)
ひしことはなく
待
(
まち
)
にまちし
長日月
(
ちやうじつげつ
)
のめぐり
來
(
き
)
て
見
(
み
)
れば
果敢
(
はか
)
なしや
世
(
よ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
左様
(
さやう
)
でげすな、
四品
(
よしな
)
で七
円
(
ゑん
)
位
(
ぐらゐ
)
では
如何
(
いかゞ
)
でげせう。士「ヤ、
怪
(
け
)
しからぬことを
云
(
い
)
ふ、
釜
(
かま
)
ばかりでもお
前
(
まへ
)
十五
両
(
りやう
)
で
買
(
か
)
うたのだぜ。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
きり/\と
卷上
(
まきあぐ
)
れば御城代堀田相摸守殿
平伏
(
へいふく
)
致
(
いた
)
され少し
頭
(
かしら
)
を上て恐れ乍ら今般
如何
(
いかゞ
)
なる事ゆゑ
御上坂
(
ごじやうはん
)
町奉行へ
御屆
(
おんとゞけ
)
もなく
理不盡
(
りふじん
)
に
御紋付
(
ごもんつき
)
の御幕を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「三万円!
何
(
ど
)
う
仕
(
つかまつ
)
りまして、これだけの書物が三万やそこいらの
金銭
(
かね
)
で
購
(
か
)
はれるものぢやございません。
如何
(
いかゞ
)
でせう、四万円といふ事に致しましては?」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
先生
(
せんせい
)
……(
水
(
みづ
)
)……」「
何
(
なに
)
。」「
蛤鍋
(
はまなべ
)
へおともは
如何
(
いかゞ
)
で。」「
馬鹿
(
ばか
)
を
言
(
い
)
へ。」「いゝえ、
大分
(
だいぶ
)
、
女中
(
ねえ
)
さんがこがれて
居
(
を
)
りますさうでございまして。」
傍
(
かたはら
)
から
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大阪の骨董商山中氏の店を
一寸
(
ちよつと
)
訪ねて見たが今は日本品よりも支那の骨董品を主として売つて居る。日本の
如何
(
いかゞ
)
はしい美術品が
売行
(
うれゆ
)
かなくなつたのは自
業
(
ごふ
)
自得であらう。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「
何
(
なに
)
か一つ
如何
(
いかゞ
)
ですか」と云ひながら令嬢を顧みた。令嬢は固より席を動かなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
角助 お孃樣、これで
鳥渡
(
ちよつと
)
お休みなされては
如何
(
いかゞ
)
でございます。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『では一つ
遣
(
や
)
り
方
(
かた
)
を
換
(
か
)
へて
御覽
(
ごらん
)
になつたら
如何
(
いかゞ
)
です。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“如何”で始まる語句
如何様
如何樣
如何程
如何那
如何許
如何成
如何敷
如何計
如何云
如何処