“うまじるし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウマジルシ
語句割合
馬印60.0%
馬標20.0%
馬幟15.0%
馬簾5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
位置をかえて、城頭から望めば、駸々しんしんと迫って来る兵馬の奔流と、千瓢せんぴょう馬印うまじるしは、さらに、手に取るように見えているはずである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大阪城の天守が雷火にかれたときに、そこにしまってある権現様の金の扇の馬標うまじるしを無事にかつぎ出して、天守の頂上から堀のなかへ飛び込んで死んだという
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
織田三万の兵は、これをそれぞれの旗印馬幟うまじるしから見わけると、幾十隊に分れているか知れなかった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここへ金瓢きんぴょう馬簾うまじるしが上がると、城下の民は狂舞して、彼が船から城へ通る道すじへ溢れ出て来た。女も子供も年寄も土下座して迎えた。涙して顔をあげ得ない姿もある。歓呼して手を振るもあった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)