“金瓢”の読み方と例文
読み方割合
きんぴょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬上、金瓢きんぴょうの下、かぶとのびさしに、かげって見える秀吉の眉にも、こんどは少し、むずかしい顔つきが見られた。年齢とし、このとき四十二。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長の号令が届いたのではなく、信長と同じ大所へ眼をつけた藤吉郎の木下隊であった。その旗じるしと金瓢きんぴょうの行くのを見て
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金瓢きんぴょう馬簾ばれんを中心に、槍の光を並べ、弓をつらね、鉄砲をそろえ、青葉の露の頻りに降る暗い坂道を、一糸のみだれもなく、粛々しゅくしゅくと麓へむかって降りかけていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)