トップ
>
金瓢
>
きんぴょう
ふりがな文庫
“
金瓢
(
きんぴょう
)” の例文
馬上、
金瓢
(
きんぴょう
)
の下、かぶとの
眉
(
ま
)
びさしに、
陰
(
かげ
)
って見える秀吉の眉にも、こんどは少し、
難
(
むずか
)
しい顔つきが見られた。
年齢
(
とし
)
、このとき四十二。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
信長の号令が届いたのではなく、信長と同じ大所へ眼をつけた藤吉郎の木下隊であった。その旗じるしと
金瓢
(
きんぴょう
)
の行くのを見て
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金瓢
(
きんぴょう
)
の
馬簾
(
ばれん
)
を中心に、槍の光を並べ、弓をつらね、鉄砲をそろえ、青葉の露の頻りに降る暗い坂道を、一糸の
紊
(
みだ
)
れもなく、
粛々
(
しゅくしゅく
)
と麓へむかって降りかけていた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、山門のわきに立てていた
金瓢
(
きんぴょう
)
の
馬簾
(
ばれん
)
を預って、列の中へ持ちこみ、自身もすぐ馬上になって加わった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
桜若葉の山門から彼はもう
金瓢
(
きんぴょう
)
の馬じるしと朱の大傘をかざさせて、ゆらゆら麓へ馬を打たせている。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
のめるように、それを追いかけた一士が、
辛
(
から
)
くも、十間ほど先へ越して、命じられた馬印をかざして駈けると、忽ち、その
金瓢
(
きんぴょう
)
へ向って、数発の弾丸が飛んで来た。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その揺れあう甲冑の波の上に、常に見馴れた
金瓢
(
きんぴょう
)
の馬印も、今朝ほどうるわしく見えたことはない。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「地の利は、官兵衛が明るく、兵の進退には、竹中半兵衛が詳しい。何か憂えんじゃ。秀吉はただ
床几
(
しょうぎ
)
を進めるばかりよ。この
金瓢
(
きんぴょう
)
の
馬印
(
うまじるし
)
は、ふたりの案内でどうにでも
赴
(
ゆ
)
くぞ」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十六日には、長浜に移り、翌十七日には、すでに湖岸の道を
蜿蜒
(
えんえん
)
と北江州へ前進してゆく
金瓢
(
きんぴょう
)
の
馬簾
(
ばれん
)
や
夥
(
おびただ
)
しい
旌旗
(
せいき
)
の中に、馬上、春風に
面
(
おもて
)
をなぶらせて行く彼のすがたが見られた。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
誰やら呼ぶ声に、ふと駒をとめて振向くと、
金瓢
(
きんぴょう
)
の
馬幟
(
うまじるし
)
がすぐ眼にとまった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
金瓢
(
きんぴょう
)
の馬じるし」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
瓢
漢検準1級
部首:⽠
17画
“金”で始まる語句
金
金色
金子
金盥
金持
金剛石
金襴
金槌
金箔
金魚