馬簾うまじるし)” の例文
ここへ金瓢きんぴょう馬簾うまじるしが上がると、城下の民は狂舞して、彼が船から城へ通る道すじへ溢れ出て来た。女も子供も年寄も土下座して迎えた。涙して顔をあげ得ない姿もある。歓呼して手を振るもあった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)