“馬標”の読み方と例文
読み方割合
うまじるし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死を決して奮進した采女うねめは、奪われた味方の馬標うまじるしを敵の手からりかえし、しかも後日、身をもって危地からのがれてかえった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大阪城の天守が雷火にかれたときに、そこにしまってある権現様の金の扇の馬標うまじるしを無事にかつぎ出して、天守の頂上から堀のなかへ飛び込んで死んだという
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
周知の如く武鑑とは現代の紳士録の先駆的出版物であって、徳川一門から譜代外様の大名諸侯残らずその家の紋どころ、槍飾り馬標うまじるし、領地江戸邸、各家の家族関係から重臣まで記載してある。
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)