“ごうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
郷士52.0%
格子22.0%
合祀16.0%
剛志2.0%
合子2.0%
合資2.0%
豪士2.0%
豪肆2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この輩を名づけて国侍・地侍じざむらいまたは郷士ごうしと称えている。地侍の鎮撫ちんぶ策は、新たなる国持衆くにもちしゅうの最も取扱いに困難したる問題である。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ところどころに織り出した黒縮緬くろちりめんの羽織に、地味な藍色がかった薄いだんだら格子ごうしのお召の着物をきて
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
現に紀州では神社合祀ごうしを濫行し神林を伐り尽くして有益鳥類を失い、ために害虫おびただしく田畑にはびこり、霞網などを大枚出して買い入れ雀を捕えしむるに、一
名字のついでに言いたいのは耳のお医者の小此木おこのぎさん、あの人はたしか二本松の藩士であるが、もとは多分上野佐波こうずけさわ剛志ごうし村大字小此木から出た家であろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それが杓子ではあまり値打がないというところで、お椀となった。あの合子ごうしという白木の器を造り始めるようになったのは、それから後のことで、時代ははっきりしないが、足利時代かと思う。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
だが、母の弱さにも嘆息ためいきした。母は合資ごうしの、倒れかけた紅葉館こうようかんを建て直して、もうけを新株にして、株式組織に固め、株主をよろこばせたうえで、追出おいだされた。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それを貴方が守ってるから、此の村ばっかりじゃアない、近郷の者までが貴方の事を何と云う、あゝ東山は偉い豪士ごうしだが、いえに伝わる大事でえじ宝物たからものだって、それを打毀ぶちこわせば指い切るの足い切るのって
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
琴嚢書簏きんのうしょろく典売シテほとんど尽ク。ここ朋友ほうゆう親戚しんせきこぞッテソノス所ヲとがム。シカモ九万傲然ごうぜんトシテ顧ズ。誓フニ酔死ヲ以テ本願トナス。奇人トイフベシ。詩モマタ豪肆ごうしソノ為人ノごとシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)