“母者人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ははじゃびと56.5%
ははじゃひと34.8%
はやひと4.3%
はゝじゃひと4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんどこそは、まじめに暮してくれるよう、わしも悪いところがあったとは思うが、母者人ははじゃびとへの心配もこれを最後にしてもらいたい……。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
「ウーム、これは名器だ。この笛を捨子に添えてあったといえば、そなたのてて母者人ははじゃひとも、およそ人がらがわかる気がする」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……そいでもあいつ負け惜しみの強いやつや、母者人はやひとが心配してわづろてる枕元で、青六に借錢の抵當に取られるより、川に取られた方がえゝ吐かしてけつかつた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
外の女人は兎に角として、母者人はゝじゃひとの姿なりと、頭に残っては居ないか知らん。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)