“母者”の読み方と例文
読み方割合
ははじゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうとは知らず、さきほどよりそちを疑ってさまざまのことを申したなれど、わしにとっては大事な母者ははじゃのことなれば、悪う思うてくれるな
亡霊怪猫屋敷 (新字新仮名) / 橘外男(著)
……母者ははじゃは地蔵尊を信仰なされ、わしも地蔵尊を身の守りにして来たが、しょせん地蔵菩薩ぼさつ御手みてでも救いがたい阿修羅の申し子だったとみえる
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一昨日母者ははじゃ葬式そうしきをして沈んだ顔の仁左衛門さんも来て居る。余は高井戸の通りで失敬して、径路こみちから帰った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)