母様かゝさん)” の例文
旧字:母樣
あとからけえるかも知んねえから…まア茶ア一杯いっぺい呑みなさんしよ、多助さん、村の者がみんな噂して居りやすが、母様かゝさま邪見じゃけんで、お前のような温順やさしげな人をち敲きして折檻するとは情ない母様かゝさん
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
でも貴方あんた口惜くやしくってなりやせん、胸が一ぺえになりやすという訳は、あんたの事を世間で泣き多助だすけ/\と云うから、どういう事だと思って人に様子を聞いて見れば、母様かゝさんが悪い顔べえしていて
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)