“かかさま”の漢字の書き方と例文
語句割合
母様100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常丸 ととさまの国にえ?——母様かかさま、父様の国は空天竺そらてんぢくにおぢやるのかいなあ。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
いつぞは正気にかへりて夢のさめたる如く、父様ととさま母様かかさまといふ折の有りもやすと覚束おぼつかなくも一日ひとひ二日ふつかと待たれぬ、空蝉うつせみはからを見つつもなぐさめつ、あはれかどなる柳に秋風のおと聞えずもがな。
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わしがお暇いただく三日ほど前にお国の母様かかさまが、東京さあかたづいて居なさる上の娘さんげから送ってよこしたちゅうて紫蘇をこまあく切ってほした様なのをよこしなすったんですがない
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)