“庭上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていじょう33.3%
には33.3%
ていじやう16.7%
にわ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毛虫の毛を逆立て芋虫の角を動し腹をうごめかすさまの恐しきを思えば、庭上ていじょう寧ろ花なきに如かず。花なければ虫も亦無し。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
 法皇は草坐むしろにざし玉ひ終日庭上にはましまくれにいたりてむなしく本院へ還かへらせ玉へり。
さめ仁義じんぎをもつてたみ百姓ひやくしやうをしたがへ道におちたるをひろはず戸さゝぬ御代とせんとなりまことにしゆんといへども聖人せいじんの御代には庭上ていじやうつゞみを出しおき舜帝しゆんていみつから其罪そのつみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何者かの手によってこうした室内の中央まんなかに引き上げられて、下に見えるものは、初太郎の部屋から、開いている雨戸一枚の幅に黄色く流れ出て庭上にわに倒れている行燈の焔影だけである。