“ていじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呈上27.3%
堤上27.3%
庭上18.2%
貞丈18.2%
梯状9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以上、どこまで行ったら、閑話休題という字に出会うか、見当のつかぬ程数限りのない一書を呈上ていじょうしなくてはならぬ僕のことを、知人間では「一書呈上病患者」と、称しているそうな。
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
それは実に見事なもので、狂犬はクルクルと中空高く舞い上り、堤上ていじょうの松の枝をかすめて、ほりの真中へドブンと落ち込み、しばしはうかみも上りません。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
見ると庭上ていじょうの松の樹に、いつのまにか、玉枝がくくりつけられていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう云う本を読み尽して、さて貸本屋に「何かまだ読まない本は無いか」と問うと、貸本屋は随筆類を推薦する。これを読んで伊勢貞丈ていじょうの故実の書等に及べば、大抵貸本文学卒業と云うことになる。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
瀞とは、数段の梯状ていじょうをなす小瀑の下流か、それとも、ふいに斜状の河床が平坦になるかなのだが、この Zwagriツワグリ の場合はいずれのものでもない。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)