ぎよ)” の例文
其後そののちをつとみづか(六二)抑損よくそんす、晏子あんしあやしんでこれふ。ぎよじつもつこたふ。晏子あんしすすめてもつ大夫たいふせり。
極めてぎよし易い男性となるであろう、というような、警告とも気易めともつかぬ一言であつた。
岩田夫人の死を悼む (新字新仮名) / 岸田国士(著)
(世人の所謂「徳望」などは少くとも、彼等をぎよする上に何の役に立つものではない。)しかし又彼の世渡り上手も、——或は彼の英雄的手腕も巧みに彼等を籠絡ろうらくした筈である。
続芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
たはふれ穿はきてみしが一歩もすゝむことあたはず、家僕かぼくがあゆむは馬をぎよするがごとし。
かつてぎよし易い息子だつた練吉は、正文の常識では計りきれないやうな矛盾、我儘を次々とひき起して、何とかして押へようとかゝつてゐる正文は殆ど息子の意のまゝになつてゐるのだつた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
ぎよせられまいとするいのちにうち克たねばならぬ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
地平ちへいのはてを大象たいざうむれぎよしながら
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
三千里波をぎよ
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ここおい韓非かんぴ、((韓王ノ))くにをさむるに、その法制はふせい修明しうめいし・(四七)いきほひつてもつその臣下しんかぎよし・くにましへいつようして・もつひともとけんにんずるをつとめず
たはふれ穿はきてみしが一歩もすゝむことあたはず、家僕かぼくがあゆむは馬をぎよするがごとし。
晏子あんしせいしやうり、づ。その(五六)ぎよつま(五七)門間もんかんより其夫そのをつとうかがふ。其夫そのをつとしやうぎより、(五八)大蓋たいがいようし、(五九)駟馬しばむちうち、(六〇)意氣揚揚いきやうやうとしてはなは自得じとくせり。