トップ
>
御
>
み
ふりがな文庫
“
御
(
み
)” の例文
其の時院の
御
(
み
)
けしきかはらせ給ひ、汝聞け、帝位は人の
極
(
きはみ
)
なり。
若
(
も
)
し
人道
(
にんだう
)
上
(
かみ
)
より乱す
則
(
とき
)
は、天の
命
(
めい
)
に応じ、
民
(
たみ
)
の
望
(
のぞみ
)
に
順
(
したが
)
うて是を
伐
(
う
)
つ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「主よ、主が吾が一家の上に垂れ給うた
御
(
み
)
恵みを感謝いたします。ここに
列
(
つらな
)
りました家族の中に一
人
(
にん
)
の
御
(
み
)
心に叶はざるものがありますけれど……」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
後醍醐もこれのみは、よもやとしておられただけに、南ノ方からつぶさな当夜の惨状をおききとりあるや、さすが御父子である。
逆鱗
(
げきりん
)
すさまじい
御
(
み
)
けしきだた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
艮
(
うしとら
)
の方角には池があり、あたり樹林が茂って、寺を建て永く
御
(
み
)
仏に仕えるには、まことに恰好な環境である。近村の人々の協力により間もなくそこへ寺が建った。
老狸伝
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
鼠骨が使をよこしてブリキのカンをくれといふからやつたら、そのカンの中へ
御
(
み
)
くじを入れて来た。先づ一本引いて見たらば、第九十七凶といふので、その文句は
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
丹精こめた
効
(
かひ
)
もなく、
銀
(
しろがね
)
の月を
鏤
(
き
)
つて
御足
(
みあし
)
の台とすることがかなひませぬならば、わたくしの
腸
(
はらわた
)
を噛む
蛇
(
くちなは
)
を
御
(
み
)
かかとの下に置くでござりませう、いとさはに罪を贖ひたまふ、
栄光
(
さかえ
)
ある女王さま
或るまどんなに:西班牙風の奉納物
(新字旧仮名)
/
シャルル・ピエール・ボードレール
(著)
見ればお身はさまを替えて、仏の
御
(
み
)
弟子となったよな。
平家蟹
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
兼好を語るあたひに伽羅たかむ京の法師の麻の
御
(
み
)
ころも
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
*スミンチュウスよ、
御
(
み
)
心に叶ひ神殿飾り上げ
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
わが手は 緑玉製
Isis
(
イジス
)
の
御
(
み
)
膝の上に
四行詩
(新字旧仮名)
/
富永太郎
(著)
「なにしろ、日本は小さいけれども、
挙国一致
(
きょこくいっち
)
ですからかないませんやな。どんな百姓でも、無知な人間でも、戦争ッていえば一生懸命ですからな……天子様も国民の後援があって、さぞ
御
(
み
)
心丈夫でいらっしゃるでしょう」
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
ああただ
秘
(
ひ
)
めよ、
御
(
み
)
くるすの
愛
(
あい
)
の
徴
(
しるし
)
を。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
神さまは、その
御
(
み
)
惠みをもつて
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ふしぎな
御
(
み
)
座を示されました
春と修羅 第二集
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
導びく神の
御
(
み
)
聲あり。
天地有情
(旧字旧仮名)
/
土井晩翠
(著)
しばしは君が
御
(
み
)
膝に
信姫
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
「何事か存じませぬが、
御
(
み
)
けしきを
損
(
そこな
)
い、光秀、
恐懼
(
きょうく
)
身のおき場も
弁
(
わきま
)
えませぬ。どこが悪いと、お叱りくださいましょう。この場にて、お叱りくださるも
厭
(
いと
)
いませぬ」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本朝に儒教を
尊
(
たふと
)
みて
専
(
もは
)
ら
王道
(
わうだう
)
の
輔
(
たすけ
)
とするは、
菟道
(
うぢ
)
の
王
(
きみ
)
、
百済
(
くだら
)
の
七六
王仁
(
わに
)
を召して学ばせ給ふをはじめなれば、此の
兄弟
(
はらから
)
の
王
(
きみ
)
の
御
(
み
)
心ぞ、
即
(
やが
)
て
漢土
(
もろこし
)
の
聖
(
ひじり
)
の御心ともいふべし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
天皇の
御
(
み
)
さきつかへてたづがねののどかにすらん難波津に
行
(
ゆけ
)
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
捧げます
御
(
み
)
くるすの
香
(
か
)
にや酔ふ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いまはの
御
(
み
)
こと畏みて
天地有情
(旧字旧仮名)
/
土井晩翠
(著)
御
(
み
)
堂のうしろの方に、
仏法
(
ぶつぱん
)
々々と
啼
(
な
)
く
音
(
こゑ
)
ちかく聞ゆるに、貴人
杯
(
さかづき
)
をあげ給ひて、
例
(
れい
)
の鳥絶えて鳴かざりしに、
今夜
(
こよひ
)
の
酒宴
(
しゆえん
)
に
一一八
栄
(
はえ
)
あるぞ。
紹巴
(
ぜうは
)
一一九
いかにと
課
(
おほ
)
せ給ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
『なかんずく、この春、諸国の
牧
(
まき
)
の
馬献上
(
うまのぼせ
)
に際し、院の
御
(
み
)
けしきに、へつろうて、不吉なる
四白
(
よつじろ
)
の凶馬を入れ、袈裟の良人源ノ渡へ飼わせたるこそ、忠盛が
科
(
とが
)
というも、はばからぬ』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かような
手段
(
てだて
)
をとりましたのも、何とかして、御主君の
御
(
み
)
こころを慰め、ふたつには、武将の御最期として、すでに
天晴
(
あっぱれ
)
なお覚悟を示されながら、
可惜
(
あたら
)
、浅井長政は血迷うて亡びたなどと
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なにが
顕
(
あらた
)
かじゃというて、清水寺の観世音さまほど、世に顕かな
御
(
み
)
ほとけはない。あそこへ、祈願をこめて、やがて三七日に近い頃、なんと、武蔵めに、ちゃんと行き会わせて下されたではないか。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
われわれは故浅野内匠頭の家来共にて候が、今暁、本所の吉良邸へ
推参
(
すいさん
)
、上野介殿の
御
(
み
)
しるしを乞いうけて、本意を達し、故殿の御墓前にそなえんものと、一同、
当菩提所
(
とうぼだいしょ
)
まで引き揚げて参りました。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
清子はすぐ、わが子の
御
(
み
)
ゆるしかと、胸おどらせた。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“御”の解説
御(お、おん、み、ご)は、日本語の敬語を作る接頭辞である。仮名表記されることも多い。
(出典:Wikipedia)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
“御”を含む語句
御座
御前
御在
御母
御衣
御像
御願
御免
御寝
御上
御緩
御達
御馳走
御酒
御代
御飯
御殿
御出
御所
御供
...