“通船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つうせん50.0%
かよいぶね33.3%
かよいせん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江州こうしゅうのすぐ対岸で、江州府の大街たいがいとは絶えず通船つうせんが通っており、また黄文炳こうぶんぺいのような物持ちとなると、これは洒落しゃれた自家用船で、いつも江州大城へ出向いていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成程なるほど、島を越した向う岸のはぎの根に、一人乗るほどの小船こぶねが見える。中洲なかずの島で、納涼すずみながら酒宴をする時、母屋おもやから料理を運ぶ通船かよいぶねである。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
例えば江戸市中の何処どこの所に掘割ほりわりをして通船かよいせん運上うんじょうを取るがよろしいと云う者もあり、又あるい新川しんかわ這入はいる酒に税を課したらかろうとか
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)