大街たいがい)” の例文
あぶなく間にあって、彼は、城内大街たいがいの灯をまばゆげに、足のうつつもないような歩みだった。するといきなり誰かそのたもとをつかまえて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江州こうしゅうのすぐ対岸で、江州府の大街たいがいとは絶えず通船つうせんが通っており、また黄文炳こうぶんぺいのような物持ちとなると、これは洒落しゃれた自家用船で、いつも江州大城へ出向いていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蔡福はそんなことを考えながら大街たいがい通りの州橋を渡っていたが、するとまた
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)