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大概
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たいがい
ふりがな文庫
“
大概
(
たいがい
)” の例文
読方
(
よみかた
)
だって、何だ、
大概
(
たいがい
)
、
大学朱熹章句
(
だいがくしゅきしょうく
)
で
行
(
ゆ
)
くんだから、
尊
(
とうと
)
い
御経
(
おきょう
)
を
勿体
(
もったい
)
ないが、この山には薬の草が多いから、気の
所為
(
せい
)
か知らん。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「錢形の親分、お聽きだらう。この男は大層威張つてゐるが、
大概
(
たいがい
)
こんな野郎は臭いに極つたものだ。遠慮なく洗ひ出して見てくれ」
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
汝
(
そなた
)
には
神様
(
かみさま
)
に
伺
(
うかが
)
うこともちゃんと
教
(
おし
)
えてあるから、
大概
(
たいがい
)
の
事
(
こと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
で
行
(
や
)
らねばならぬぞ……。』そう
言
(
い
)
われるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
十四、五になる
大概
(
たいがい
)
の
家
(
いえ
)
の
娘
(
むすめ
)
がそうであるように、
袖子
(
そでこ
)
もその
年頃
(
としごろ
)
になってみたら、
人形
(
にんぎょう
)
のことなぞは
次第
(
しだい
)
に
忘
(
わす
)
れたようになった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「まあ、
大概
(
たいがい
)
のことは
判
(
わか
)
つてゐるつもりですが、
貴女
(
あなた
)
の
側
(
がは
)
からなら、
大久保
(
おほくぼ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
がいつそ
詳
(
くは
)
しく
判
(
わか
)
つてゐる
筈
(
はず
)
ぢやないですか。」
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
俊男の頭の中には今、自分が病身の爲に家庭に於ける
種々
(
さま/″\
)
なる出來事を思出した。思出すと
其
(
それ
)
が
大概
(
たいがい
)
自分の病身といふに
基因
(
きゐん
)
してゐる。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
いったい米国の諸大学は通常卒業式は一年一回で(シカゴ大学のごとく四回ある処もあるけれども)、して
大概
(
たいがい
)
七月の初旬に行われる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
大概
(
たいがい
)
のことでは一
向
(
かう
)
に
騷
(
さわ
)
がぬやうな
彼
(
かれ
)
の
容子
(
ようす
)
が
外
(
ほか
)
からではさうらしくも
見
(
み
)
えるのであつた。も一つは
服裝
(
ふくさう
)
を
決
(
けつ
)
して
崩
(
くず
)
さぬことであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
この旗さえ見たらこの群集の意味も
大概
(
たいがい
)
分るだろうと思って一番近いのを注意して読むと木村六之助君の
凱旋
(
がいせん
)
を祝す
連雀町
(
れんじゃくちょう
)
有志者とあった。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大概
(
たいがい
)
の者なら一百打つとうーんと云って死んで仕舞うから五十打つと気付けを飲まして、又
後
(
あと
)
を五十打つが、亥太郎は少しも痛がらんから
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
引き上げは
大概
(
たいがい
)
十時頃だった。それから私は湯島まで十二、三町をテクテクと歩いて帰るのであるが、家に着くのはほぼ十一時すぎだった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
あの
牌音
(
パイおと
)
を
聞
(
き
)
くといふ
力強
(
ちからづよ
)
い
魅力
(
みりよく
)
がある。だからこそ、
麻雀
(
マアジヤン
)
は
少
(
すこ
)
し
遊
(
あそ
)
びを
覺
(
おぼ
)
えると、
大概
(
たいがい
)
の
人
(
ひと
)
が一
時
(
じ
)
熱病的
(
ねつびやうてき
)
になつてしまふ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
老人
(
らうじん
)
の
名
(
な
)
は
大島仁藏
(
おほしまじんざう
)
、
若者
(
わかもの
)
の
名
(
な
)
は
池上權藏
(
いけがみごんざう
)
であるといふことを
言
(
い
)
へば、
諸君
(
しよくん
)
は、
既
(
すで
)
に
大概
(
たいがい
)
の
想像
(
さうざう
)
はつくだらうと
思
(
おも
)
ひます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
裏山伝いに西南へ抜け、大島、安塚、三ノ郷、……ここまでうまく落ち延びさえすれば、
大概
(
たいがい
)
大丈夫ということになった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私は日本製のものは嫌いで見ないから
一向
(
いっこう
)
知らないが、帝国館や電気館あるいはキネマ倶楽部などの外国物専門の館へは、
大概
(
たいがい
)
欠かさず見に行く。
活動写真
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
何等
(
なんら
)
の膨脹力もなく、男のように根深い力の坐った生活力も、
大概
(
たいがい
)
は落着のないものだったり、だから、犯罪の動機が
新生の門:――栃木の女囚刑務所を訪ねて
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
碑の背面に
食人之
(
ひとのしょくを
)
食者
(
はむものは
)
死人之事
(
ひとのことにしす
)
の九字を大書して
榎本武揚
(
えのもとたけあき
)
と記し、公衆の観に任して
憚
(
はばか
)
るところなきを見れば、その心事の
大概
(
たいがい
)
は
窺
(
うかがい
)
知
(
し
)
るに
足
(
た
)
るべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
殊
(
こと
)
に驚いたのは、彼の女の肉体や頭髪や
軽羅
(
けいら
)
の
凡
(
すべ
)
てに
鏤
(
ちりば
)
めて居る
金銀宝玉
(
きんぎんほうぎょく
)
が、近くで見ると
大概
(
たいがい
)
真鍮
(
しんちゅう
)
か、ブリキだか、ガラス玉で出来て居る。………
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ヂュリ
涙
(
なみだ
)
で
創口
(
きずぐち
)
を
洗
(
あら
)
はしゃるがよい、
其
(
その
)
涙
(
なみだ
)
の
乾
(
ひ
)
る
頃
(
ころ
)
にはロミオの
追放
(
つゐはう
)
を
悔
(
くや
)
む
予
(
わし
)
の
涙
(
なみだ
)
も
大概
(
たいがい
)
盡
(
つけ
)
う。
其
(
その
)
綱
(
つな
)
を
拾
(
ひろ
)
うてたも。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
瓦屋根
(
かはらやね
)
の高く
聳
(
そび
)
えて
居
(
ゐ
)
るのは
古寺
(
ふるでら
)
であつた。
古寺
(
ふるでら
)
は
大概
(
たいがい
)
荒れ果てゝ、
破
(
やぶ
)
れた
塀
(
へい
)
から
裏手
(
うらて
)
の
乱塔場
(
らんたふば
)
がすつかり見える。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
……そういってくれれば
大概
(
たいがい
)
わかるよ、それでも分らないようだったら、
熱海
(
あたみ
)
に居たお粂さんからだといっておくれ
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
帶
(
たい
)
は
日本
(
につぽん
)
の
諸高山
(
しよこうざん
)
では
大概
(
たいがい
)
山
(
やま
)
の
頂
(
いたゞ
)
きに
近
(
ちか
)
いところに
現
(
あらは
)
れてゐて、
高
(
たか
)
さは
八九千尺
(
はちくせんじやく
)
から
一萬尺
(
いちまんじやく
)
に
及
(
およ
)
んでゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
第三十四 カビヤサンドイッチ このカビヤと申すのは
丁鮫
(
ちょうざめ
)
の子を鑵詰にしたのが上等ですがそれは
滅多
(
めった
)
にありませんで
大概
(
たいがい
)
魯西亜
(
ロシヤ
)
産の
鱒
(
ます
)
の子を使います。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
天下の助五郎がこう言ったが最後、
大概
(
たいがい
)
の掛合いは勝ちになる。始めから棄身なんだから暴力団取締の法律なんか助五郎老の金儲けにはすこしも影響しない。
助五郎余罪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
好きなところは吉原で、
嫌
(
きら
)
いなところはお役所だといつも
口癖
(
くちぐせ
)
のようにいっていたから察しても、
大概
(
たいがい
)
その心持は、わかり過ぎるほどわかっている筈だった。
歌麿懺悔:江戸名人伝
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
よってその
関係
(
かんけい
)
の
大概
(
たいがい
)
を
記
(
しる
)
して序文に
代
(
か
)
う。明治二十四年十月十六日、木村旧軍艦
奉行
(
ぶぎょう
)
の従僕福沢諭吉
誌
(
しるす
)
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
五千万という大民族は
大概
(
たいがい
)
孔子さんの門人である。孔子さんの感化を受けて、口を開くと仁義をいう。
東亜の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
本堂の上り段に
舞台
(
ぶたい
)
を作り
掛
(
かけ
)
、左に花道あり、左右の
桟敷
(
さじき
)
は
竹牀簀
(
たけすのこ
)
薦張
(
こもばり
)
なり。土間には
薦
(
こも
)
を
布
(
しき
)
、
筵
(
むしろ
)
をならぶ。
旅
(
たび
)
の芝居
大概
(
たいがい
)
はかくの如しと市川白猿が
話
(
はなし
)
にもきゝぬ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
能狂言を見たり物の本でも見た人は
大概
(
たいがい
)
知ってますがね、その清姫の帯というのはこの土地の人に限る、近頃おいでなすったお前さんに、それがわからないのは無理はない
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
くだもの、菓子、茶など不消化にてもうまく候。朝飯は喰はず昼飯はうまく候。夕飯は熱が低ければうまく、熱が高くても
大概
(
たいがい
)
喰ひ申候。容態
荒増
(
あらまし
)
如此
(
かくのごとくに
)
候。(四月二十日)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
大層
甲斐々々
(
かい/″\
)
しい老人で室の掃除などは
大概
(
たいがい
)
一
人
(
にん
)
で仕て仕舞い私には手を掛させぬ程でした
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
大概
(
たいがい
)
に
洞察
(
みぬかれ
)
し樣子にて扨ては
怪
(
あやし
)
き事なりその女を
殺
(
ころ
)
し又昌次郎梅等が
着物
(
きもの
)
を着せ置傳吉に
難儀
(
なんぎ
)
を掛罪に
陷
(
おと
)
さんと
計
(
はか
)
りしやも知難し首を
隱
(
かく
)
す程なれば
着類
(
きもの
)
をも
剥取
(
はぎと
)
るべきに夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
製作形状
(
せいさくけいじやう
)
等に付ては土器の事を言ふ
折
(
お
)
りに
細説
(
さいせつ
)
すべけれど、
大概
(
たいがい
)
を述ぶれば其
全体
(
ぜんたい
)
は大なる
算盤玉
(
そろばんだま
)
の如くにして
横
(
よこ
)
に
卷煙草
(
まきたばこ
)
のパイプを
短
(
みぢか
)
くせし如き形の
注
(
つ
)
ぎ出し口付きたり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
そんなみちみち私の
出遇
(
であ
)
うのは、ごく
稀
(
まれ
)
には散歩中の西洋人たちもいたが、
大概
(
たいがい
)
、枯枝を
背負
(
せお
)
ってくる老人だとか
蕨
(
わらび
)
とりの帰りらしい
籃
(
かご
)
を
腕
(
うで
)
にぶらさげた娘たちばかりだった。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
大概
(
たいがい
)
の
野狐禅
(
やこぜん
)
では傍へ寄り付けません。大衆は
威圧
(
いあつ
)
されて思わずたじたじとなります。
鯉魚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
又
其処
(
そこ
)
に附属した
印度
(
インド
)
の博物館を観ては、一面に欧洲美術と交渉し、一面に日本支那の美術と連絡を保つ
印度
(
インド
)
美術の
大概
(
たいがい
)
を窺ふ事が出来るやうに想はれるのであつた(六月三十日)
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
押釦というものは便利なもので、それを指で押すだけで、
大概
(
たいがい
)
の用は足りてしまう。
大使館の始末機関:――金博士シリーズ・7――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
余
(
よ
)
は
併
(
しか
)
し
大概
(
たいがい
)
蛇窪
(
へびくぼ
)
の
踏切
(
ふみきり
)
の
第
(
だい
)
二の
線
(
せん
)
を
越
(
こ
)
して、
直
(
す
)
ぐと
土手
(
どて
)
に
登
(
のぼ
)
つて
行
(
ゆ
)
くのである。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
雪の
奇状
(
きじやう
)
奇事
(
きじ
)
其
大概
(
たいがい
)
は初編に
出
(
いだ
)
せり。
猶
(
なほ
)
軼事
(
てつじ
)
有
(
ある
)
を以此二編に
記
(
しる
)
す。
已
(
すで
)
に初編に
載
(
のせ
)
たるも事の
異
(
こと
)
なるは
不舎
(
すてず
)
して
之
(
これ
)
を
録
(
ろく
)
す。
盖
(
けだし
)
刊本
(
かんほん
)
は
流伝
(
りうでん
)
の
広
(
ひろ
)
きものゆゑ、初編を
読
(
よま
)
ざる
者
(
もの
)
の
為
(
ため
)
にするの
意
(
い
)
あり。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
大概
(
たいがい
)
君にも、話の筋が分っただろう……つまり、その松の木に猫が飛びついた
拍子
(
ひょうし
)
に、偶然枝の上にのっかっていたあるものにふれて、それが親父の頭の上へ落ちたのではないかということだ
疑惑
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
此頃
(
このごろ
)
では
大概
(
たいがい
)
左翼
(
レフト
)
の
方
(
ほう
)
へ
廻
(
まは
)
して
居
(
を
)
るが、
先生
(
せんせい
)
其處
(
そこ
)
からウンと
力
(
ちから
)
を
込
(
こ
)
めて
熱球
(
ダイレクト
)
を
投
(
な
)
げると、
其
(
その
)
球
(
たま
)
がブーンと
捻
(
うな
)
り
聲
(
ごゑ
)
を
放
(
はな
)
つて
飛
(
と
)
んで
來
(
く
)
る
有樣
(
ありさま
)
、イヤ
其
(
その
)
球
(
たま
)
が
頭
(
あたま
)
へでも
當
(
あた
)
つたら、
此世
(
このよ
)
の
見收
(
みをさ
)
めだと
思
(
おも
)
ふと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
尤も修学旅行に来て
大概
(
たいがい
)
のところはもう見ている。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
常談も
大概
(
たいがい
)
にするものなりと知るべし。
八宝飯
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
気
(
き
)
まぐれも
大概
(
たいがい
)
になさいなね
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「まア、宜い。與吉
兄哥
(
あにい
)
の前だが、岡つ引を相手に大きな口を叩く人間は、
大概
(
たいがい
)
馬鹿か底拔けの正直者にきまつたものだ。ね、御坊」
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兵粮は嫌でも他から仰がなければならぬのであるから、
大概
(
たいがい
)
の者は頭と腕だけが
膨大
(
ぼうだい
)
になつて、胃の腑が
萎縮
(
ゐしゆく
)
する。從つて顏の色が
燻
(
くす
)
む。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
藤「成程、それは御親切な、千万
辱
(
かたじ
)
けない、
私
(
わし
)
も心掛けて
居
(
お
)
るが、
大概
(
たいがい
)
の婦人が来ても気に入らぬ、能く心掛けてくれました、どういう女で」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
連
(
つれ
)
の
方
(
かた
)
は
皆
(
みんな
)
通過
(
とほりす
)
ぎて
了
(
しま
)
つたやうでござりますで、
大概
(
たいがい
)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
でござりませう。
徐々
(
そろ/\
)
曳出
(
ひきだ
)
して
見
(
み
)
ませうで。いや、
何
(
ど
)
うも
其
(
そ
)
の、あれでござりますよ。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
精神の鍛錬が出来ている者は法術を
会得
(
えとく
)
することもいと早い。私の持っている
大概
(
たいがい
)
の
法術
(
じゅつ
)
を彼はことごとく
会得
(
えとく
)
した。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
主人の方も事務所
暇
(
ひま
)
やのんですさかい、何時になろうと
大概
(
たいがい
)
待っててくれまして、阪神電車で梅田まで一緒に行き
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“大概”の意味
《名詞・形容動詞》
大要。概略。あらまし。
凡そのもの、大部分。
一般的。普通。よくあることがら。
いい加減。ほどほど。
それなりにひどいさま。かなり悪いさま。
《形容動詞》
一般的に、ほとんど。
多分、おそらく。
すっかり。
そのくらいで、そろそろ。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
概
常用漢字
中学
部首:⽊
14画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大方
大丈夫
大勢