大概たいげえ)” の例文
喜「誠に御道理ごもっとも……しかし屎草履と仰しゃるが、米でも麦でも大概たいげえ土から出来ねえものはねえ、それには肥料こやしいしねえものは有りますめえ、あ痛い、又打ったね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はあと溜息ためいきをついて女児あまッこの膝にすがるようじゃあ、大概たいげえの奴あそこで小首をかしげまさ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
多「へい、わし十年の間粉炭こなずみを拾い集め、明き俵へむやみに詰め込んで、拝借致しやしたおおきい明き納屋へ沢山えらく打積ぶッつんで有りやすから、あれで大概たいげえ宜かんべいと思って居りやす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)